特殊詐欺、被害の大半は高齢者「常に危険を自覚して」 高齢者大学で防犯啓発講座 明石

2022/07/27 13:40

防犯啓発講座で特殊詐欺の手口や注意点などを解説する明石署の竹村顕悟警部補(中央)=明石市立高齢者大学あかねが丘学園

 振り込め詐欺などの特殊詐欺による被害を減らそうと、兵庫県明石市立高齢者大学あかねが丘学園(同市東仲ノ町)でこのほど、防犯啓発講座「私はだまされない!と思っていたのに」が開かれた。健康ライフコース39期生のボランティアグループ「AK39」のメンバーが企画。同園の生徒ら約30人が参加した。 関連ニュース 米、特殊詐欺対応の組織新設 ミャンマー軍政は疑念示す ミャンマー軍政、詐欺拠点を掃討 建物を相次ぎ爆破、成果は疑問 息子かたり電話、明石の69歳男性から150万円をだましとった容疑 大阪の18歳の男逮捕

 明石署生活安全課の竹村顕悟警部補が、高齢者が被害の大半を占める特殊詐欺の手口など解説し、「常に危険を自覚しておくことが被害の予防につながる。詐欺の手口を学び、お金を渡す前に誰かに相談してほしい」と呼び掛けた。迷惑電話を自動で着信拒否する電話機を使うなどの対策も有効とした。
 また、質疑応答や参加者同士のディスカッションもあり、「実際自宅に架電あり、振り込む寸前で詐欺被害を免れた」と体験を発表する受講者もいた。
 企画したAK39の森口早苗さん=同市=は「被害者の心理を巧みに操る手口を学び、改めて詐欺を怖く感じた。被害が身近にあることに驚いた」と話し、今後、地域で啓発チラシを配布する活動などをしていくという。(藤原 学)

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