二見小150周年で巨大はり絵 OBの気象予報士・蓬莱大介さんが原画作成 全校児童らと制作

2022/09/06 05:30

はり絵を完成させた蓬莱さん。サインも添えた=二見小学校

 創立150周年を迎える二見小学校(兵庫県明石市二見町東二見)で全校児童と地域住民が巨大はり絵を創作している。原画をデザインしたのは同校出身の人気気象予報士、蓬莱大介さん(40)。母校での子ども時代を思い出しながら、故郷の魅力を凝縮したイラストに仕上げた。4日には母校を訪れ、自らもはり絵1枚を完成させた。(松本寿美子) 関連ニュース 【写真】蓬莱さんが描いた交通安全のイラスト 【写真】気象予報士の蓬莱さんデザイン エコバッグ配布へ お天気キャスター蓬莱さん 動画で交通安全PR


 巨大はり絵は、地域住民でつくる記念事業実行委員会が企画した。縦1・9メートル、横2・6メートルの絵を10センチ角に分割。児童と住民が全494枚を1枚ずつ担う。
 蓬莱さんは1989年から6年間、同校で過ごした。4人きょうだいの一番上。柔道やゲームに熱中した。授業中、窓際の席で空を見上げ、動物の形に似た雲を探す子どもだったという。生き物係で、教室の水槽で生物を飼い、その生態解説を黒板に書いて先生にほめられたことも。東京で俳優をするなどしたが、それまでの体験が「自然を伝える今の仕事につながったと思う」と振り返る。
 イラストは、約3カ月かけ考案した。校庭でめんこや竹馬に興じる子ども、柔道着姿で組み合い、ゲーム機で遊ぶ少年の姿、その向こうにはノリ養殖の漁師や商店主、御厨神社、祭り、玉子焼(明石焼)も描いた。「地域の大人が子どもを見守っているイメージ。いつの時代も学校が子どもの遊び場、拠点であってほしいという願いを込めた」と話す。
 蓬莱さんは、樹脂板に刷られた絵に合わせ、細部に苦戦しながらも約1時間かけて色テープを貼った。「肩が凝りました。でもやって良かった。自分で細かい絵を描いといて、貼る苦労を知らずに終わるところでした」と笑みを浮かべた。
 体育館出入り口に設置予定で、10月8日の式典でお披露目される。

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