実は深まる秋が旬 刺し身も絶品「浦サワラ」味わって 明石浦漁協がPR

2022/10/30 05:30

明石浦漁港で水揚げされたサワラ。赤色のタグは特に脂が乗っている=明石市岬町

 さかなへんに春と書くサワラ。でも、実は脂が乗って「味の旬」といわれるのは秋という。みそ漬けなどのイメージが強いが、刺し身も絶品だ。明石浦漁協(兵庫県明石市岬町)は、水揚げしたサワラを「浦サワラ」と名付けて売り出す活動に取り組んでいる。(有冨晴貴) 関連ニュース 淡路の新鮮「生シラス」を丼で 卵、サワラ、タイ…トッピング多彩 61店が自慢メニューを一斉に 春到来、サワラ流し網漁解禁 温暖化が影響?漁獲量低調 鮮度と脂の乗りが売り 「浦サワラ」を全国へPR 明石浦漁協


 一般の消費者にも分かりやすいよう、脂の乗り具合を数値化している。明石市内のメーカーが開発した専用の機械で測定し、脂肪率が5%以上のサワラは黄色の「上旨」、10%以上は赤色の「特上」と、明石浦漁協がランク付けしたタグを付けて競りにかける。現在は黄色タグが多いが、秋が深まるにつれて少しずつ赤色タグが増えているという。同漁協が昨年から始めた。
 浦サワラのフェア参加店は店頭にステッカーを掲示。市内で飲食店と小売店合わせて約50店舗が扱う。神戸、芦屋市や大阪府など市外でも約150店舗が参加している。同漁協ホームページに掲載している。
 同漁協の担当者は「船上で血抜き処理するなど、漁師が丁寧に扱ったサワラ。鮮度を楽しんでほしい」と話している。
 来月12、13日の全国豊かな海づくり大会に合わせて、新たな取り組みも始めている。浦サワラなど同漁協の海産物を扱う飲食店を広めようと、「明石浦まえもんMAP(マップ)」を製作。同漁協の魚が楽しめる店や、明石で取れる魚の旬などが掲載されている。あかし案内所(明石市大明石町1)などで配布している。
 海づくり大会当日には、県立明石公園でサワラのあぶりやたい飯などを振る舞うイベントもある。メニューは日替わりで、新鮮な魚が味わえる。

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