【尼崎市長選】7月の動き一挙読み 稲村市長が退任表明、維新は「地元判断」の考え

2022/08/02 13:59

大勢の報道陣の前で、次期尼崎市長選に立候補しない意向を表明した稲村和美氏(左)=7月7日午前、尼崎市役所

 11月13日告示、20日投開票の尼崎市長選に向け、7月になって動きがありました。  関連ニュース 斎藤氏「来年度予算案へ準備」 吉村・大阪府知事から「おめでとう」メール 兵庫県知事選 再選の斎藤氏「仕事通じ信頼関係もう一度つくる」「SNS、投票に結び付いた」 稲村氏「対話と信頼」訴え届かず SNSで誤情報にさらされ苦戦 兵庫県知事選

 7月6日、稲村和美市長(49)が立候補せず、3期目の今期限りで退任する意向を固めたことが取材で判明します。稲村市長が後継候補に挙げたのが、前教育長で文部科学省官僚の松本真氏(42)でした。
 前月の6月には、全市民の約46万人の個人情報を記録したUSBメモリーが一時紛失した問題があり、尼崎市が検証の方向性をまとめた直後のことでした。
 稲村市長は7月7日に緊急会見を開き「財政再建に一定の道筋がつけることができた」などと理由を明かします。松本氏は文科省を退職した上で21日、無所属で立候補することを正式に表明しました。
 7月時点で立候補を表明した人は他にいません。

 一方で、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は、市長選への候補擁立の判断を維新の県組織に委ねる考えを示しました。
 尼崎市長選に意欲を示していた維新の光本圭佑市議(既に除名)は、所属していた会派に割り当てられた政務活動費を不適切処理していた疑いが浮上し、尼崎市議会は検証を進めています。
 維新は尼崎市議会で公明党に次ぐ第2会派で、市長選への対応が注目されています。3月の西宮市長選では、大阪府外で初の公認首長の誕生を目指して候補を立てましたが、与野党が相乗りで支援した現職に大差で敗れました。尼崎市長選への判断に影響する可能性もあります。

 ◆尼崎市長選を巡る7月の主な記事は以下の通り。

 ※URLを押せるようになるまで少し時間がかかる場合があります。

■7月7日
【独自】USB紛失問題の尼崎市、稲村市長退任へ 昨年末から周囲に相談、今秋の市長選立候補せず
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202207/0015447834.shtml)

■7月7日
「尼崎が新しいステージへ」退任意向の稲村市長 USB紛失問題「最後の1日まで対応」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202207/0015448574.shtml)

■7月7日
稲村・尼崎市長「財政再建に道筋」 3期12年が区切りと強調、退任表明の会見一問一答
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202207/0015448670.shtml)

■7月15日
【独自】尼崎市長選 前教育長・松本氏が立候補へ 来週にも正式表明
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202207/0015473462.shtml)

■7月21日
尼崎市長選 松本真氏が立候補表明「住みたい、働きたいまちに」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202207/0015490350.shtml)

■7月22日
尼崎市長選 前教育長・松本氏「政策継承は是々非々で」「尼崎の可能性にほれ込んだ」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202207/0015491153.shtml)

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