淡路

  • 印刷
記念公演で登場する人形と座員ら。節目の舞台の成功を誓う=南あわじ市福良甲、淡路人形座
拡大
記念公演で登場する人形と座員ら。節目の舞台の成功を誓う=南あわじ市福良甲、淡路人形座

 国指定重要無形民俗文化財・淡路人形浄瑠璃の興行団体「淡路人形座」(兵庫県南あわじ市福良甲)の新劇場5周年記念公演が7月30日に開かれる。福良港に拠点を構えて迎える一つの節目に演じるのは、国家転覆を企てる妖怪が登場する人気外題「玉藻前曦袂」。9本の尾っぽを持つキツネが美女「玉藻前」に化けて帝に近づく奇想天外な展開を披露する。(佐藤健介)

 同座は2012年8月に大鳴門橋記念館から福良港へ劇場を移転。月替わり公演や古典演目の復活公演、学校の夏休み期間の観覧無料サービス、座員が舞台裏を案内するバックステージツアーなど、観光客だけでなく島民らも郷土芸能に親しむ企画を繰り広げた。

 「玉藻前曦袂」は、不吉な日食の日に生まれた薄雲皇子が、帝位を弟の鳥羽院に譲ったことが背景。皇子は譲位の鬱憤から反逆をもくろみ、家臣の金藤次に右大臣道春家伝来の宝剣を盗ませた。さらに、道春の娘の桂姫に思いを寄せたが、色よい返事はなかった。

 1部は、「玉三」の愛称で親しまれ、島内の祭りに伝わる芸能「だんじり唄」でも定番の「三段目 道春館の段」。道春の妻に「宝剣を出すか、桂姫の首を出せ」と迫る金藤次に対して、桂姫の妹に当たる初花姫が身代わりを申し出る献身ぶりなどが見どころだ。

 2部では、鳥羽院が愛する玉藻前にとりついたキツネが正体を現す「四段目 神泉苑の段」、討ち取られたキツネの霊魂が多彩な姿で踊り狂う「五段目 狐七化けの段」を上演。人形の変化や、人形遣いの衣装の早替わりなど、奇抜な演出はけれんみたっぷりだ。

 人形遣いの吉田史興さん(45)は「玉三はだんじり唄でもなじみ深いが、芝居は見たことのない人が地元にも多いのでは。同じ芸事のだんじり唄の愛好者らに足を運んでもらうことが、人形浄瑠璃のすそ野を広げる近道」と話していた。

 演目解説では、座員自ら人形を操りながら役柄などを紹介。AR(拡張現実)を活用したアプリ「COCOAR(ココアル)2」で、現実の光景に浮かび上がった「玉藻前」の人形の画像と写真撮影もできる。

 開演は1部が午前11時、2部が午後2時。チケットは6月1日発売。各部は大人1500円、中高生1300円、小学生千円(両部セットは大人2500円など割安。全席指定。未就学児は入場不可)。同座TEL0799・52・0260

淡路の最新
もっと見る

天気(6月29日)

  • 27℃
  • 23℃
  • 60%

  • 29℃
  • 20℃
  • 40%

  • 26℃
  • 23℃
  • 70%

  • 27℃
  • 22℃
  • 60%

お知らせ