淡路

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大漁をつかさどる本尊の阿弥陀如来。沼島の海の民を見守ってきた=南あわじ市、西光寺
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大漁をつかさどる本尊の阿弥陀如来。沼島の海の民を見守ってきた=南あわじ市、西光寺
ハモの水槽の前で読経する僧侶。命に感謝する=南あわじ市、西光寺
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ハモの水槽の前で読経する僧侶。命に感謝する=南あわじ市、西光寺

 兵庫県淡路島は「ハモ」の季節真っ盛り。柔らかく、脂の乗った逸品を求める行楽客らで大にぎわいだ。好漁場として知られる南あわじ市の離島・沼島で、観光業者らが郷土の海に感謝する恒例行事「鱧供養祭」を挙行。毎年祈りの場となる古寺・西光寺には、海中から出現したと伝わる秘仏の本尊が安置されている。(佐藤健介)

 本尊は阿弥陀如来で2尺6寸の木製立像。同寺の縁起によると、室町時代に沼島近辺の岩場「阿弥陀バエ」に打ち上がった。耕作中の民が光り輝くなぎさに近づくと阿弥陀像を発見。森の庵に安置するため背負って帰ったが、同寺でにわかに重くなったため、ここに仏舎を建立したという。

 それ以来、海上安全や豊漁、家内安全などにご利益があるとして、島の漁師らが崇敬。毎年初夏になると、タイやアジなど地魚の水槽に読経して海に放つ「放生会」が行われてきた。

 その営みが、名物のハモを生かした観光振興を願う行事となったのが「鱧供養祭」。お経を唱える水槽の中身や、放つ魚がハモに取って変わっただけで、様式は同じだ。今年は5月下旬にあり、26回目を迎えた。

 本尊は鱧供養祭と、11月に新仏を回向する行事の年2回だけ開帳。近年は本尊の由来を知る人も古老に限られ、参拝者も少ないという。「殺生は一番の罪。それでもたくさんの命をもらっていることに感謝し、しっかり供養している」と寺川光信住職(49)。ハモだけでなく、釣りや海水浴を楽しむ夏の旅程に参拝し、素朴な心に触れてはいかが-。

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