淡路

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68人が乗船できる船の客室
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68人が乗船できる船の客室
社会実験の開始を祝ってくす玉を割る関係者=深日港
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社会実験の開始を祝ってくす玉を割る関係者=深日港

 兵庫県洲本市の洲本港と大阪府岬町の深日港を結ぶ定期航路の復活を目指した社会実験が始まった。9月末までの3カ月間、毎日4往復を運航し、採算性を検証する。運航初日の洲本出発便に乗船し、航路再開にかける現地の思いを見た。

 6月25日、午前9時すぎの洲本港。雨で霧に覆われた海面の向こうに、深日港を出発した第1便が姿を現した。全長20メートル弱、49トンの双胴船。桟橋に船体を横付けすると、乗客が続々と降り立った。

 客室に入ると、3~4人掛けの座席が中央にあり、周りをソファが囲むレイアウト。船が洲本港を出発した。下からエンジン音が低く響くものの、波による船の上下動はほとんど感じなかった。

 乗客は自転車を無料で搭載できるが、専用の収納袋に入れる必要がある。自転車やバイクをそのまま積めないか。船の客室後部や2階に置けるスペースがあるが、「そこに持ち込むまでの通路が狭く、船の仕様上、難しい」(岬町の担当者)という。

 客室は深日港で式典に出席する関係者も目立ち、8割ほど埋まっていた。乗客の1人、淡路市釜口の農業広田武治さん(87)は夫婦で遊園地「みさき公園」に向かった。「人が多い大きな駅では、切符を買ったりするのが大変。船はのんびりできていい」。奈良県香芝市の男性会社員(38)は「社会実験がどんなものか見たくて。便数が増えて定着してほしい」と話した。

 55分の航海を終え、深日港に着く。この日は恒例の深日港フェスティバルが開かれており、雨にも関わらず出店には多くの人が訪れ、活気を見せていた。

 社会実験開始を祝う式典も開かれ、岬町、洲本市の関係者のほか、大阪側からは国会議員らも出席した。航路復活にかける期待の大きさが伝わってきた。(渡辺裕司)

 ■洲本港と深日港を結ぶ航路

 1949年に開設され、かつては多くの観光客らが利用した。しかし、98年の明石海峡大橋開通などで移動手段の主流がバスや車に変化し、99年に廃止された。航路復活でにぎわいを取り戻そうと、岬町は昨年3~10月に計3回の試験運航を行った。今回の社会実験は同町が国土交通省の船旅活性化モデル地区に申請し、洲本市と共同で実施する。

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