淡路

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「のら犬ボン」を出版した田島征彦さん=淡路市黒谷
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「のら犬ボン」を出版した田島征彦さん=淡路市黒谷
田島さんが「情が通じ合う相棒」と慕う愛犬ボン。絵本のモデルとなった=淡路市黒谷
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田島さんが「情が通じ合う相棒」と慕う愛犬ボン。絵本のモデルとなった=淡路市黒谷

 「じごくのそうべえ」などで知られる絵本作家田島征彦さん(77)=兵庫県淡路市黒谷=が、淡路島の捨て犬問題を題材にした新作「のら犬ボン」を出版した。完成まで2年の歳月をかけた力作は、人間と犬の関係性を問いかける物語。26日まで動物愛護週間。小さくとも重く尊い命と向き合ってみませんか-。(長江優咲)

 田島さんは16年前、京都府から淡路市に移住。「じごくの-」で第1回絵本にっぽん賞を受けた。同市での実話を元に、自閉症と健常者の少年2人の心の触れ合いを描いた前作「ふしぎなともだち」では第20回日本絵本賞大賞に輝いた。

 「ちゃんと、せわをするのなら、いいよ」。物語は、息子が拾った犬・ボンの飼育を父親が許す場面から始まる。やがて東京に転勤が決まると、父親は友達に預けるとうそをつき、ボンを橋の向こうの島へ捨てることに。ボンは車にひかれ、動物愛護センターに引き取られる-。

 構想のきっかけとなったのは自宅近くを散歩中に出合った3匹の野良犬たち。前脚が不自由な犬を両側から支えるように、2匹が寄り添っていた。

 その姿が心に残り、県動物愛護センター淡路支所(淡路市)や愛護団体「淡路ワンニャンクラブ」(洲本市)へ通った田島さん。取材を進める中で見えてきたのは、県内を見渡しても捨て犬や迷い犬が目立って多い島の現状だった。放し飼いの文化に、去勢や不妊処置への理解不足。自身も「幼い頃からずっと家に犬がいて、一緒に育ってきたにも関わらず、犬のことを全く知らなかった」と苦笑いする。

 「あなたは、この子(=ボン)がどんなつらい目にあったか、想像しましたか」。作中、愛護団体の1人が父親に問いかける一幕がある。田島さんは「今の世の中、人の心を想像することを忘れてしまいがち。動物にだって心はある。思いやる気持ちを大切にしたい」と話す。

 48ページ。税抜き1600円。くもん出版TEL03・6836・0301

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