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2016年末の来店時に藤岡幹大さんが自身のポスターに残したサイン=マトヤ楽器
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2016年末の来店時に藤岡幹大さんが自身のポスターに残したサイン=マトヤ楽器

 兵庫県南あわじ市出身のギタリスト藤岡幹大さんが5日に亡くなっていたことが分かった。36歳だった。昨年12月30日に天体観測中、高所から落ち、1月5日夜に容体が急変した-として、家族が藤岡さんのツイッターで報告した。人気メタルユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」の公演など国内外のステージで“超絶テク”を披露してきた天才ギタリストの突然の訃報に、親交のあった淡路島内の関係者らも深い悲しみに包まれた。

 「とにかく純粋にギターが好きな人」。藤岡さんが10代の頃から成長を見守ってきた洲本市本町5の楽器店「マトヤ楽器」の山本真人さん(63)、悦子さん(63)夫婦は、その純朴な人柄を振り返る。

 ギターを始めたのは中学生の時。当時、南あわじ市内にあった店舗に日々訪れては、楽器をじっと眺めていたという。「これ、買うわ」。藤岡さんがこつこつとためた小遣いでギターを購入した日のことを、悦子さんは今も覚えている。

 三原高校(現淡路三原高校)へ進学すると、友人とバンドを組んで演奏するように。同店が講師を招いて開くレッスンにも通い、後に世界を魅了する速弾きの基礎や理論を学んだ。

 卒業後は島外で活躍の幅を広げながらも、洲本市での年越しイベントなどにも参加した。真人さんは「いつもにこにこしながら弾いていた」とステージでの姿をしのび「演奏には才能だけでなく努力が必要。それを努力と思わず楽しんでいた」とたたえる。

 悦子さんが最後に会ったのは2016年12月31日。ともに帰省した妻や娘2人を連れ、昔のようにふらっと店舗を訪れたという。「少しはにかみながら話す姿は学生時代のまま。有名になろうと優しい性格は変わっていなかった」。当時のサイン入りポスターは、店内の壁に大切に飾ってある。「訃報がいまだに信じられなくて…」。悦子さんはポスターの中の笑顔の藤岡さんを見つめると、こみ上げる涙を拭った。

 藤岡幹大さんの死去に、同級生たちも一様に声を失った。

 高校時代、一緒にバンド活動をしていた同級生の男性(37)は「僕らとは全くレベルが違い、自分の技をひたすら磨いていた。ギターが好きで好きでたまらない感じだった」と回想する。昨夏に一緒にバーベキューをした際も、野外にギターとアンプをセットし、ずっとギターを手放さなかったという。

 ここ数年は正月に小学校時の同窓会も開かれ、藤岡さんも顔を出していた。昨年1月には「ギターで生活していくのは大変。ギタリストが育つように活動している」と後輩への思いを熱く語っていたという。小学校からの同級生という男性(37)は「事故のことは全然知らず、みんなで『同級生の出世頭は幹大やな』と話していた。ニュースにただ驚いている」と動揺していた。(長江優咲、高田康夫)

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