淡路

  • 印刷
稲田家の東征軍での活躍や、その歴史的位置付けを解説する逢坂俊男さん(左)=洲本市立中央公民館
拡大
稲田家の東征軍での活躍や、その歴史的位置付けを解説する逢坂俊男さん(左)=洲本市立中央公民館

 兵庫県洲本市の洲本城下町で明治時代初期に起きた「庚午事変」の歴史的背景を学ぶ講演会「東征軍稲田隊」(神戸新聞社後援)が28日、洲本市立中央公民館であった。元徳島県立文書館館長の逢坂俊男さん(76)が講演。徳島藩筆頭家老として淡路を任されていた稲田家の家臣が、戊辰戦争で活躍し、独立への機運を高めていった状況などを解説した。(渡辺裕司)

 講演会は住民グループ「益習の集い」の主催。講師の逢坂さんは稲田家研究の第一人者で、家臣の子孫でもある。

 庚午事変は1870(明治3)年、徳島藩の一部藩士らが、分藩・独立を目指した稲田家と対立し、稲田家家臣の家などを襲った事件。これに先立つ戊辰戦争で、稲田家家臣でつくる稲田隊は、旧幕府軍勢力を制圧する東征軍総督、有栖川宮の親衛隊を務めた。敵方幹部を捕らえるなどの功績から高く評価されたことで分藩・独立の機運が高まり、庚午事変の誘因の一つとなったという。

 逢坂さんは稲田家が親衛隊を任された背景について、「稲田家で盛んだった儒学や武術を通じて、家臣が有栖川宮家に出入りするようになり、関係を深めていった」と解説。隊員が現在の千葉や八王子で、旧幕府軍勢力の探索に活躍した例も紹介し、稲田家家臣団の規模や領有していた土地などについても古文書を交えて解説した。

 会場では、稲田家や庚午事変、徳島と兵庫両県の歴史を紹介するパネル展示もあり、訪れた人たちは熱心に見入った。洲本市の塾講師(23)は「稲田家で家臣の数が増えた背景など、学校では習わない地元の歴史が分かってよかった」と話していた。

淡路の最新
もっと見る

天気(11月18日)

  • 18℃
  • 11℃
  • 10%

  • 18℃
  • 7℃
  • 20%

  • 19℃
  • 10℃
  • 10%

  • 19℃
  • 9℃
  • 10%

お知らせ