淡路

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「庚午事変」を題材にした紙芝居を制作した束田裕美さん(左)とちでまるさん=洲本市役所
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「庚午事変」を題材にした紙芝居を制作した束田裕美さん(左)とちでまるさん=洲本市役所

 明治初期の洲本城下町で起きた「庚午事変(こうごじへん)(稲田騒動)」を題材にした紙芝居が完成した。兵庫県淡路市のマスコット「あわ神」の生みの親として知られるイラストレーター、ちでまる(本名・三原敏秀)さん(57)=同市志筑=と、洲本市の地域おこし協力隊で書家の束田裕美さん(41)=同市炬口=が制作。2人は「誰にでも分かりやすい作品に仕上がった。古里の歴史を知ってもらうきっかけになれば」と話す。(内田世紀)

 庚午事変は1870(明治3)年、徳島藩の家老として淡路島を治めた稲田家の家臣宅を、藩主・蜂須賀家の家臣らが襲撃した事件。前年の「禄制改革」で稲田家臣が士族に加えられなかったことによる、同家の独立運動がきっかけとなった。稲田側の17人が死亡。新政府は、蜂須賀側の首謀者らを切腹や流罪などとし、稲田側には北海道への移住を命じた。その後、淡路島が兵庫県に編入されるきっかけになったとされる。

 紙芝居作りは、歴史や文化をテーマに地域活性化を図る束田さんが昨年初めに発案。知人で歴史に詳しいちでまるさんに協力を求めた。

 「小学校高学年でも理解できる内容に」と、教育委員会職員の意見を聞きながら随所に工夫を凝らした。登場人物の呼称は「-家」から「-さん」に、「石高」を「給料」、「家臣」は「家来」などと言い換え。難しい身分制度は、上に行くほど階級が高いピラミッド図で分かりやすく表現した。

 表紙のタイトルは束田さんが筆を執り、3月に完成。今月14、15日に洲本市街で開かれる「城下町洲本レトロなまち歩き」に合わせ、稲田家の学問所「旧益習館」(同市山手3)でお披露目される。

 ちでまるさんは「地元でも、庚午事変をしっかり理解している人は少ない。子どもの頃から触れることで興味が深まれば」。束田さんは「今後はセットを増やし、学校や図書館にも置いてもらえるようにしたい」と話す。

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