淡路

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譲渡会で保護猫と触れ合う参加者=洲本市本町1
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譲渡会で保護猫と触れ合う参加者=洲本市本町1
動物愛護センターから引き取り、里親募集中の「クッキー」=洲本市本町1
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動物愛護センターから引き取り、里親募集中の「クッキー」=洲本市本町1

 「少し怖がりだけど大丈夫」「すごく人懐こいです」-。飼い主不明で保護された犬や猫の愛護活動に取り組む「スマイルワンニャン」(兵庫県南あわじ市)が洲本市内で定期的に開く保護猫譲渡会では、性格や推定年齢を紹介するカードが並ぶ。保護した動物は、メンバーが一時的に預かって性格などを見極めた上で、新しい飼い主の元へと送り出すのだ。メンバーの願いは一つ。「優しい飼い主と出合って幸せな一生を送って」

 「スマイル-」は約2年半前に設立された。譲渡会や迷い犬猫の飼い主捜しのほか、保護した猫に避妊・去勢手術を施して地域へ戻す「TNR活動」にも力を入れる。これまでにSNS(会員制交流サイト)などを通して約300匹を里親や元の飼い主に引き渡してきた。代表の須藤尚美さん(44)=南あわじ市=は「飼い主のマナーが良くならないと不幸なペットは減らない」と訴える。

 4月上旬に開かれた譲渡会には、車のボンネットの中から見つかったり、動物愛護センターから引き取ったりした猫のほか、人に慣れず里親が見つかりにくい猫などが参加し、多くの来場者と触れ合った。

 保護した命を守るため譲渡の条件は、完全室内飼い▽メンバーによる事前の自宅訪問▽ワクチン接種や避妊・去勢手術を受ける-など厳しく設定。虐待目的かどうかも見極める。

 小学生の娘にせがまれて足を運んだ南あわじ市の会社員男性(41)は「ペットを飼えば命の大切さを知るいい機会になる。子どもが本当に世話できるか、話し合って決めたい」。須藤さんは「人間と同じで猫の性格もさまざま。最後まで責任を持つ飼い主の元へ」と願う。スマイルワンニャンTEL090・4034・7252

■いなくなったら必ず連絡を 行政呼び掛け

 行政サイドも、長期的な視野で人と動物がよりよい関係を築ける社会づくりを模索する。県動物愛護センター淡路支所(淡路市)が、2016年度に要請を受けて捕獲、引き取った犬は126匹、猫は184匹。そのうち飼い主不明の犬は52匹、猫は160匹だった。

 ここ数年は減少傾向だが、放し飼いのほか、去勢や不妊処置への理解不足が背景にあり、劇的には減らない。「すぐに帰ってくると思った」と迷い犬の届けを出さない飼い主も多く、同センターは「ペットがいなくなったら必ず警察かセンターに連絡を」と訴える。

 同支所には5人の獣医師が勤務し、保護した個体の健康や性質などを見極める。譲渡できると判断すれば里親が決まるまで殺処分しない。また、体が弱い個体でも、問い合わせがあれば個別に譲渡相談も可能という。一方で健康異常や、攻撃性の高い個体は譲渡が難しいという現実もある。

 16年度、同センターが里親に譲渡した犬は24匹、猫は36匹。「引き取りたい」との相談も多数寄せられ、譲渡数はここ5年でみると増加傾向という。

 坂江博課長は「殺処分数は年々減少傾向だが、将来的にはセンターに動物が入ってこないような社会づくりが理想」とした上で、「飼っている人、これから飼う人に、命を預かる責任について広く啓発していかなければいけない」と話す。(赤松沙和)

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