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「幻のヒマワリ」を見る矢吹さん(右)=大塚国際美術館
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「幻のヒマワリ」を見る矢吹さん(右)=大塚国際美術館

 名画を陶板に焼き付けて再現、展示する大塚国際美術館(徳島県鳴門市)の新展示室「7つのヒマワリ」が人気だ。ゴッホが描いた花瓶のヒマワリ全7点を、全て原寸大で再現。世界各地に散らばるヒマワリが1カ所で観賞できるとあって、ゴッホファンが集まっている。(西井由比子)

 新展示室は今年3月、開館20周年の記念事業としてオープン。「7点全ての展示は悲願だった」と同館。ヒマワリ2点は以前から館内で展示していたが、今回5点を追加製作し、ひとまとめにした。

 花瓶に入った構図のヒマワリは、画家ゴーギャンとの南仏アルルでの共同生活の前後、1888~89年に描かれた。全7点の連作とされ、花びらの様子などから、喜び、苦しみといったゴッホの心の動きが見て取れる。そのうち1点は、終戦直前に兵庫県芦屋市の実業家宅で焼失して現存しない「幻のヒマワリ」だ。

 「幻のヒマワリ」は従前あったものの一つだが、失われた名画をよみがえらせるのは、文化財の記録保存を「使命」とする複製美術館の真骨頂。ロイヤルブルーの背景は黄色いヒマワリとのコントラストが鮮やかで、ひときわ目を引く。

 芦屋市の実業家・山本顧弥太氏が1920(大正9)年に購入したが、45年8月6日、終戦直前の阪神大空襲で焼失。調布市武者小路実篤記念館(東京)所蔵の画集に収められたカラー写真を基に2014年、陶板に復元された。

 今年3月20日に開かれた新展示室の除幕式には、山本氏のひ孫、矢吹華子さん=東京都=も参加。「失われた名画がこうしてよみがえり、ほかの作品とともに見られるようになるのは感動。曽祖父も喜ぶだろう」と話していた。

 同館は、ヒマワリを巡るギャラリートーク(休館日を除く毎日、正午~、午後2時~、定員20人、事前予約可)のほか、ヒマワリの所蔵国をテーマにしたイベントを展開中。6月末まではゴッホの故郷でもあるオランダで、ゴッホ美術館のほかアムステルダム国立美術館、マウリッツハイス美術館の名画を巡る館内ツアー(毎週土曜午後2時~、定員30人、事前予約可)を開催している。7~8月はドイツで、館内ツアーのほか、7月28、29日にはドイツ・ミュンヘンのビールの祭典「オクトーバーフェスト」で演奏される民族音楽「オーバークライナー」のコンサート(午前11時~、午後2時~)がある。同館TEL088・687・3737

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