
南海トラフ地震が起きれば兵庫県内で最も大きな被害が予想される南あわじ市で、被害が少ないと想定される中学校と、大きいとされる中学校が協定を結び、生徒同士が支援について事前に話し合っておく「カウンターパート方式」の支援構想が練られている。東日本大震災の被災地、宮城県をボランティアで訪れた中学生らによる報告会が8日に開かれ、同市の浅井伸行教育長が言及した。(高田康夫)
同市の南淡中や西淡中、沼島中は地震による津波で、校区内の被害が想定される。一方、内陸部の三原中や広田中、倭文中では津波による被害が想定されていない。そこで、南淡中と三原中、西淡中と広田中、沼島中と倭文中などと、学校規模に合わせて支援相手を決め、被害の少ない学校の生徒が、被害の大きい学校の生徒らを支援する仕組みを作るという。
