淡路

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淡路島牛乳の工場。生産地と工場との近さが新鮮でおいしい牛乳の秘けつだ=南あわじ市市善光寺
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淡路島牛乳の工場。生産地と工場との近さが新鮮でおいしい牛乳の秘けつだ=南あわじ市市善光寺
工場見学をする地元・湊小学校の児童ら。最近は一般の人々の工場見学も多い
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工場見学をする地元・湊小学校の児童ら。最近は一般の人々の工場見学も多い
淡路島牧場の乳牛。この場所に西日本で初めてホルスタインが導入された=南あわじ市八木養宜上
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淡路島牧場の乳牛。この場所に西日本で初めてホルスタインが導入された=南あわじ市八木養宜上

 京阪神や四国などを中心にスーパーなどで販売されている「淡路島牛乳」が発売されて、今年で丸40年になる。酪農協の統合や株式会社化を経ながら、兵庫県淡路島内の酪農家らが大切に守り続けてきた独自ブランドだ。その新鮮さやおいしさから需要は多い一方、近年は飼育頭数が減少し、乳量の確保が課題になっている。酪農家の負担を軽くするためのモデル事業として、「淡路島牧場」(南あわじ市八木養宜上)への搾乳ロボット導入も計画し、「ミルクの島」復権を目指す。(高田康夫)

 淡路島牛乳は1978年、当時の三原郡酪農協が製造を始めたオリジナルブランド。2007年に同酪農協と洲本市酪農協が合併し、「淡路島酪農協」が引き継いだ。16年には県内の九つの酪農団体が運営を統合したが、同酪農協は「淡路島」ブランドを守るため、牛乳工場を分社化。「淡路島牛乳株式会社」(南あわじ市市善光寺)が製造を続ける。

 牛乳工場には島内約120軒の酪農家から毎日約50トンの生乳が集まる。うち約5トンはヨーグルトやプリンなどに使われ、約45トンで1リットルパック約4万5千本分の牛乳を製品化。島内の全小中学校で給食に出され、近畿や四国を中心に関東や九州でも販売されている。

 1900年に西日本で初めてホルスタインが導入された淡路島だが、独自ブランドができるまでは大手乳業メーカーが生乳を買い取っていた。自身も酪農を営む同社の鳥井俊廣社長(70)は「淡路産の新鮮な生乳が、大手では他地域のものとミックスされていた。独自ブランドができ、やりがいが持てた」と当時を振り返る。

 ただ、この40年で島内の乳牛は激減している。南あわじ市内では、78年当初は約2万頭いたが、昨年度は約3千頭。夏場は乳量が不足気味になっている上、今年は猛暑でさらに減少した。北海道地震や西日本豪雨で他地域の牛乳も品薄になる中、需要に応えきれない状況だったという。

 酪農家の高齢化が進み、後継者不足も深刻化する中、同社関連の淡路島牧場では本年度、国庫補助を受けて搾乳ロボット導入を計画。酪農作業の負担を減らすモデルにするとともに、観光客にさらにPRしていく。乳製品やチョコレートなどの新商品開発も進めている。

 鳥井社長は「今夏に牛乳が足りなくなり、地元の牛乳が必要とされていることが改めて分かった。淡路島牛乳を守るため、行政ともタイアップして乳牛を増やしていきたい」と話す。

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