淡路

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来年の干支「亥」の「ゐ」の文字を披露するサルたち=洲本市畑田組
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来年の干支「亥」の「ゐ」の文字を披露するサルたち=洲本市畑田組
並んで餌をほおばるサル=洲本市畑田組
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並んで餌をほおばるサル=洲本市畑田組

 淡路島モンキーセンター(兵庫県洲本市畑田組)で餌付けされている野生のニホンザルが、来年の干支「亥」にちなんで「ゐ」の“サル文字”づくりに励んでいる。サルには珍しく、餌を分け合う「優しさ」を身に付けた淡路の群れにしかできない芸。何度も練習を重ね、1月1~3日には入園者に成果をお披露目する。(赤松沙和)

 同センターでは現在、生後3カ月~27歳まで約300匹の一群れが餌付けされている。恒例のサル文字は、30年ほど前から所長の延原利和さん(64)が挑戦し、毎年同センターの年賀状に活用している。

 延原さんが広場で麦や大豆を「ゐ」の下書きに沿ってまき始めると、一斉に駆け寄って夢中でほおばるサルたち。仲良く体を寄せ合い、見る見るうちに「ゐ」の文字が完成する。

 淡路島のサルが寛容的な群れを形成していることは、他地域の群れとの比較行動実験で実証されており、現在も京都大と大阪大の研究室がデータ収集や分析を進めている。

 約10年前から同センターで研究を続けてきた大阪大人間科学研究科の山田一憲講師は「一般的な群れでは、サル同士の上下関係が非常に厳しく、自分より上位のサルの横で餌を食べることはあり得ない」と話す。岡山県真庭市の勝山に生息するサルの群れで行った同様の実験では、けんかになってうまく文字にならなかったという。

 山田講師によると、遺伝と環境が「優しさ」に影響していると考えられ、「寛容的な群れの中で生まれ育ったサルは、上位のサルの性格や振る舞いを受け継いでいる可能性がある」と指摘する。昨年1月、9代目ボス「アサツユ」が死んだことにより後継となった「マートン」も、代々のボスと同様面倒見がよく穏やかな性格で群れをまとめ上げているという。

 サル文字は、正月三が日の午後0時半~同1時ごろ披露予定(雨天中止)。延原さんは「練習を重ねるごとに慣れてくるのかうまくなっていく。くっついて食べても許してもらえる優しい群れならでは」と話している。

 開園は午前9時半~午後5時(元日は午前10時から)。木曜休み(27日と1月3日は開園)。入園料4歳以上の子ども350円、中学生以上700円。同センターTEL0799・29・0112

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