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10月からの閉鎖方針が決まった鮎原診療所=洲本市五色町鮎原西
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10月からの閉鎖方針が決まった鮎原診療所=洲本市五色町鮎原西

 兵庫県洲本市は、同市五色町鮎原西の「洲本市国民健康保険鮎原診療所」を10月1日から閉鎖する方針を固めた。近年、医師が減って入院事業を休止するなど診療体制の見直しを進め、年々利用者は減少。ほかの診療所を含めた累積赤字は約5億3千万円に上り、危機的な経営状況に陥っていた。今後、民間医療機関への施設移譲を目指す。平成の大合併により現在の3市体制になって以降、島内で市立診療所の廃止は初めて。(上田勇紀)

 市は1日に開会した市会3月定例会に関連議案を提出した。

 洲本市立診療所は2種類5カ所。鮎原のほか、五色(同市五色町都志大日)、堺(同市五色町上堺)、上灘(同市相川組)の国民健康保険診療所と、応急診療所(同市港)で、鮎原は旧五色町が1988年に現在の場所に開設し、市合併後も引き継がれた。

 五色地域の基幹的な診療業務を担い、医師2人体制で内科などの診察や19床の入院も受け入れてきた。だが、退職に伴い2010年度からは医師1人になり、14年度に入院事業を休止。16年度から通所リハビリテーション事業を休んだ。

 週2回は診療時間を延長するなど地域医療の確保に努めたが、近隣の専門的な医療機関の利用もあり、13年度に9808人いた外来患者数(延べ)は、17年度には5082人に半減。診察による診療報酬に対して人件費や施設維持の費用がかさみ、17年度決算で4国保診療所の累積赤字は約5億3千万円に膨れ上がった。旧五色町地域では、鮎原診療所の外来患者数の減り幅が、五色診療所より大きいという。

 市は4月以降、約1300平方メートルの鮎原診療所の建物を利用する民間医療機関を公募する。貸与か譲渡かなど詳しい条件は未定だが、民間による20年4月の開業を目指す。市健康福祉部は「住民サービスが低下しかねず、苦渋の判断となった。利用者に不安を与えないよう、民間医療機関を見つけたい」としている。

 淡路市は三つ、南あわじ市は五つの市立診療所があるが、いずれも市発足後に廃止されたケースはないという。

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