淡路

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人が乗った板を引き、馬搬のトレーニングをする山下勉さん(右)=洲本市五色町都志大日
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人が乗った板を引き、馬搬のトレーニングをする山下勉さん(右)=洲本市五色町都志大日

 兵庫県洲本市五色地区を拠点に、馬を活用した地域づくりを掲げる山下勉さん(39)が、山林から切り出した木を馬で運び出す「馬搬」の普及に取り組んでいる。インターネットで資金を募り、専用の馬具も調達。環境への負担が少ない馬搬の技法で小規模な里山整備などを行い、馬が身近にいる暮らしの実現を目指す。(渡辺裕司)

 伝統技法の馬搬は、重機を使わないため山に作業道を作る必要がなく、小規模な里山整備に適している。環境への負担が少ない手法として見直されつつあるという。かつては淡路島でも馬や牛を使った農林業が行われたが、作業の機械化が進んで失われた。

 元市地域おこし協力隊員の山下さんは大阪府箕面市出身。洲本市五色町都志大日の里山に、牛舎を改装した交流スペース「YOSUGA(よすが)」を開設し、2頭の馬とともに、子どもとの触れ合い体験など多様な催しを続けている。

 馬搬の普及に向け、これまで研修会を2回開催。岩手県遠野地方で継承に取り組む男性を講師に招き、専用の馬具の使い方やコントロールの仕方などについて学んだ。

 昨年にはインターネット上の「クラウドファンディング」で資金を募った。「馬との暮らしを淡路島に」との理念が共感を呼び、目標の180万円を超える額が集まった。所有する農耕馬のサイズに合わせてオーダーメードの専用馬具をアメリカのメーカーに発注、3カ月かけて調達した。

 現在は木材の代わりに軽い板を使って、2人一組で馬搬のトレーニングを続ける。板に人が2人乗っても馬は坂道を力強く登り、安全に配慮しつつ実用化へ向けて着実に進んでいる。

 今後は里山整備や馬搬をPRするイベントのほか、砂浜で人を乗せてそりを引くなど観光面での活用も検討。山下さんは「馬と働く暮らしを実現するために、少しずつ形にしていきたい」と話している。16日午前10時から馬搬の見学会がある。

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