淡路

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手術を終えリハビリをする高齢女性(県立淡路医療センター提供)
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手術を終えリハビリをする高齢女性(県立淡路医療センター提供)

 県立淡路医療センター(兵庫県洲本市塩屋1)は今年1月、腹部大動脈瘤破裂で徳島県からドクターヘリで搬送された97歳女性への、ばね付き人工血管「ステントグラフト」を使った緊急手術を成功させた。同じ症状の高齢患者に対する治療の成功例は極めて珍しいといい、心臓血管外科医の杉本貴樹副院長は「搬送から手術まで、どこかで少しでも連携が取れていなかったら助けられなかった。チーム医療の最たるもの」と振り返る。(赤松沙和)

 島外からドクターヘリで受け入れた患者の大きな手術は同センター初。ステントグラフト手術は、足の付け根の動脈からカテーテル(細い管)を使って人工血管を患部に送り込んで固定する方法で、開腹手術に比べて患者への負担が軽いという。同センターではこれまでに約150例を実施し、5年前にも89歳の高齢女性への手術を成功させている。

 女性は1月11日、自宅で倒れ徳島県内の病院に搬送。到着時、大量出血でショック状態だった。緊急手術に対応できる病院を探したが見つからず、同センターにドクターヘリで搬送。その間に、同センター側は患者の情報や検査結果を共有して受け入れ体制を整え、屋上のヘリポートからそのまま手術室へ。約3時間に及ぶ手術で一命を取り留めた。

 同センターによると、大動脈瘤は発症しても痛みを感じず、検診などで見つかって手術をする例がほとんどだが、破裂してしまうと助からないことが多いという。

 女性は手術後数日で元気に話せるようになり、リハビリを経て自力で歩けるまでに回復。2月上旬に同センターを退院した。

 杉本副院長は、命をつなぐことができた理由として、病院間の連携▽ドクターヘリによる早急な搬送▽適切な治療法の選択-などを挙げ、「チーム医療がどれだけ大切か実感した。今後に生かしていきたい」と力を込めた。

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