淡路

  • 印刷
低地帯で合流する倭文川と三原川。手前の白い建物が倭文川排水機場=南あわじ市松帆江尻
拡大
低地帯で合流する倭文川と三原川。手前の白い建物が倭文川排水機場=南あわじ市松帆江尻

 兵庫県南あわじ市の三原川流域で、県が老朽化していた倭文川排水機場の更新事業に着手したことが分かった。20日で襲来から15年となる2004年の台風23号では、別の排水機場が水没して停止し、浸水被害が拡大した。被災後、県はほかの2カ所の排水機場の更新を進め、倭文川は最後となる3カ所目。ただ、能力の基準となる雨量は15年前より少なく、今月の台風19号による被害を目の当たりにした住民の不安は募る。(高田康夫)

 松帆地区など三原川の河口付近は低地帯で、河川整備とともに内水対策が必要な地域。1965年の水害を受け、県は66~70年にかけて入貫川、孫太川、倭文川の3排水機場を設置した。しかし、台風23号では電気設備などが水没して排水ポンプが停止。流域で900戸以上に浸水被害があった。

 同様に水害に遭った洲本川の河川改修は河川激甚災害対策特別緊急事業に採択され、志筑川は床上浸水対策特別緊急事業で放水路などの整備が進んだ。一方、三原川水系は通常事業のみで、松帆地区の住民は「低地対策住民会議」を設立し、排水機場の更新や河川改修などを求めてきた。

 県は10年3月に河川整備計画を策定し、入貫川排水機場の更新事業に着手し、13年度に完成。孫太川排水機場も17年度に着手し、20年度の完成を目指して工事を進めている。残った倭文川排水機場では昨年、老朽化による故障から排水ポンプが停止。部品を交換して、今年10月からようやく再稼働した。排水機場自体の更新についても本年度から本格的な詳細設計に入った。

 ただ、排水機場の能力の前提にあるのは、10年に1度の確率で予想される1979年災害時の雨量(24時間234ミリ)だ。しかも目的は被害の低減で、「床上浸水を完全に解消するのは難しい」と県洲本土木事務所の担当者。30年に1度に相当する台風23号時の雨量(同307・7ミリ)では大きな被害は免れない。

 近年、河川整備が想定する雨量を超える豪雨が相次ぐ中、低地対策住民会議は要望の中で「基準が1979年の雨では、あまりにも少ないのではないか」と見直しを求めている。

淡路の最新
もっと見る

天気(11月19日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 20%

  • 11℃
  • ---℃
  • 60%

  • 16℃
  • ---℃
  • 10%

  • 14℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ