淡路

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草花で飾られたカフェで、完成した本を手にする古田菜穂子特任教授(右)と景観園芸専門員の光成麻美さん=淡路市野島常盤
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草花で飾られたカフェで、完成した本を手にする古田菜穂子特任教授(右)と景観園芸専門員の光成麻美さん=淡路市野島常盤

 岐阜県の外国人宿泊者数を10年で10倍に引き上げた実績を持つ、同県観光交流推進局顧問・古田菜穂子さんが、兵庫県淡路市野島常盤の兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科(淡路景観園芸学校)の特任教授として、淡路島の地方創生に取り組んでいる。同校内のカフェを、地域資源を生かした観光拠点にする計画を進行中で、岐阜の事例を紹介したシリーズ本も出版した。(内田世紀)

 古田さんは2009年、民間から登用され同推進局の初代局長に就任。任期満了後は顧問となり、山形県の戦略アドバイザーなども務める。同校では17年に行った講演が縁となり、18年4月から特任教授に。「地域資源・観光プロデュース」の授業を受け持つ。

 シリーズ本は、同校がセミナーの内容を編集し今年春に発刊した「ランドスケープからの地域経営」の第3巻「地域と実践するSDGs~持続可能な地域資源の活用~」。中瀬勲学長が監修、景観園芸専門員の光成麻美さんらが編集を担当し、神戸新聞総合出版センターから刊行した。

 本では、「有名になる可能性を秘めた場所や文化などを広く募集した」「期待値の高いものを『宝もの』に認定し、行政が補助する仕組みをつくった」と岐阜の手法を紹介。インバウンドの獲得には「アジア、欧州などターゲットを絞り一つの国に3年は通った」とし、「同じ人材が繰り返し現地調査を行い、関係を深めることが大切」と説く。

 授業では学生と共に「カフェ改造プロジェクト」に着手。地域資源を形として見せるため、校内で採取した植物を活用することにした。東京で活躍するフラワーデザイナーを招き、ヒノキやクロマツ、ビワなどで柱を装飾。天井からはイヌマキやマツグミなどのオーナメントが垂れ下がり、空間を彩る。

 「島は国生み神話や食材など資源の宝庫。県には、淡路を選択・集中して観光強化に取り組むべき、と訴えている」と古田さん。「住民が地元の魅力を再発見し、みんなで観光資源をつくることが不可欠。地域を築いた先人の努力を次の世代につなぐことで、幸福な未来が開ける」と力を込める。

     ◇

 シリーズ本はA5判、71ページ。千円(税別)。食用花の普及を目指す島の農家の取り組みなども紹介する。神戸新聞総合出版センターTEL078・362・7140

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