淡路

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講演に耳を傾ける参加者=洲本市文化体育館
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講演に耳を傾ける参加者=洲本市文化体育館
齋藤富雄さん
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齋藤富雄さん
片田敏孝さん
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片田敏孝さん

 発生から25年となった阪神・淡路大震災での共助の教訓を後世に生かそうと、関西国際大と淡路県民局、島内3市が昨年「淡路震災教訓調査委員会」を設置し、その中間報告が22日、兵庫県洲本市内で開かれたシンポジウムで報告された。元県副知事で同大副学長の齋藤富雄さんは「何が起きるか分からない中で、多くの人に活用してもらえるような教訓として伝えていきたい」と話した。(赤松沙和)

 同委員会は、淡路地域が経験してきた震災の教訓を全国どこでも実践できるよう語り継ごうと発足。当時を知る行政や報道、消防団員や地域住民ら25人の証言のほか、貴重な文献や映像資料を集めてきた。この日は震災を契機に広まった取り組みや住民の結束力、コミュニティーの変化など、調査結果を発表した。

 旧北淡町地域では、消防団が住民の家族構成や寝ている場所を把握しているほど濃密なコミュニティーが、多くの命を救ったとして、全国でも有名な“共助の聖地”となってきた。

 調査を重ねてきた齋藤さんは、「『淡路地域だからできた共助だ』という伝わり方ではいけない」と指摘。全国への教訓として、平時から近隣付き合いをしている自治会長ら地域のリーダーと、消防団などとの連携の重要性を訴え、「25年前とは環境が変わる中、その後の発展も含めて教訓を進化させなければ、本当の意味で教訓ではない」と力を込めた。

 同委員会では、今後も資料や証言の分析を進め、教材化を目指す。

 シンポジウムは、淡路消防保安協会と淡路県民局が主催。東日本大震災で中学生らによる「釜石の奇跡」を導いたことでも知られる、東京大大学院特任教授の片田敏孝さんも講演し、「自分の命を守ることが大切な人の命を守ることにつながる。防災は、互いの命を思い合った時に初めて実効性を持つ。もう一度防災の原点に立ち返って考えてほしい」と呼び掛けた。

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