淡路

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各地から観光客が訪れた淡路島まつりの花火大会=2019年8月4日、洲本市の大浜海岸
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各地から観光客が訪れた淡路島まつりの花火大会=2019年8月4日、洲本市の大浜海岸
楽しげに歌い歩くおどり大会の参加者=2019年8月2日、洲本市の堀端筋
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楽しげに歌い歩くおどり大会の参加者=2019年8月2日、洲本市の堀端筋

 兵庫県洲本市は30日、今年7月31日、8月1日、2日に予定していた「第73回淡路島まつり」の開催を中止すると発表した。東京五輪・パラリンピックに伴い、必要な警備体制を確保することが困難と判断した。まつりは前回、計約7万6千人が訪れた夏の風物詩で、市によると、3日間通しての中止は初めての事態とみられる。同様の理由での中止は県内各地で相次いでおり、市は「ほかから観光客が殺到する恐れもある。事故が起こってからでは取り返しがつかない」とする。

(上田勇紀)

 島まつりは、市などでつくる実行委員会の主催。市の補助金や協賛金などで運営しており、市街地で阿波踊りやダンスを繰り広げる「おどり大会」と、洲本港周辺で夜空や海面を彩る「花火大会」で構成する。

 五輪・パラ期間中は、首都圏などの会場周辺に計数万人規模の警備員らが配置される見通しで、各地の警察官も多数動員される。神戸新聞社のまとめでは、既にたつの市や赤穂市、三田市など少なくとも県内8カ所で花火大会の中止が決定。洲本市は今月29日に実行委員会を開き、今夏の中止を決めた。市商工観光課は「警備の人員が確保できない。苦渋の決断だが、安全を最優先にしたい」とした。来年以降は、現時点で実施予定という。

 また、今年8月15日に予定していた「高田屋嘉兵衛まつり」の花火大会も中止を決定。同まつりのうち、盆踊りなどがある「ふるさとまつり」については実施に向けて準備を進める。

 淡路島まつりは、警備費用がかさむなどして、昨年は花火を千発減らして約4千発にした。いずれのまつりも、警備費高騰などによる運営の厳しさは増しているといい、同課は「来年以降の規模や方法などは今後考えていきたい」とした。

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 今夏の淡路島まつり中止の知らせを聞いた市民からは残念がる声が相次いだ。

 おどり大会には毎年約2千人が出場。翼連の連長(52)は「みんなショックを受けている。特に小学生の連では、6年生は最後の舞台で、一生に一度の思い出になるはずだった。なんとか披露できる場が作れれば」。淡路島葵連の連長で、70年近く祭りで踊ってきたという男性(86)は「踊り手にとって年に一度の楽しみ。一緒に練習してきた仲間を思うと複雑な気持ち」と無念さをにじませた。

 おどり大会のメインとなる洲本市の堀端筋沿いに店を構えて15年以上の飲食店店主(43)は「島外からもたくさん観光客が来るし、夏祭りの活気がないのはさみしい。五輪だからしょうがないけど。花火だけでもなんとかならないのかな」

 10年前に移住してきたという同市の自営業男性(36)は、「海上で打ち上がる花火を初めて見たときは感動した。1年で最も盛り上がる祭りだから残念だけど、来年に期待します」と話した。(赤松沙和、吉田みなみ)

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 淡路市は毎年、夏休み期間最初の週末に「淡路市夏まつり」を開催。今年は7月23~25日が候補日となるが、警備員不足に備え、開催日の前倒しを検討しているという。市は「市制15周年の節目の年でもあり、何とか実施したい。実行委が立ち上がり次第、話し合って決めたい」とする。

 南あわじ市では毎年、7月最終土曜日に「慶野松原花火大会」が実施されている。昨年からは民間主体の新たな実行委が主催。昨年実行委員長を務めた杉本龍亮さんによると、これから今年の開催について話し合うといい、「例年の開催時期だとすでに五輪が始まっている。時期を前後にずらして開催する方向で検討していく」としている。(内田世紀、高田康夫)

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