淡路

  • 印刷
全国の戦没学徒を追悼し、ともり続ける「永遠の灯」=南あわじ市阿万塩屋町
拡大
全国の戦没学徒を追悼し、ともり続ける「永遠の灯」=南あわじ市阿万塩屋町

 東京パラリンピック開幕に先立つ聖火リレーで、淡路島内でも3市から採火されることが決まった。8月13、14日に採火式があり、兵庫県淡路市と洲本市では新たに子どもらが火をおこし、南あわじ市では戦没学徒を追悼し、世界平和を願う「永遠の灯」から火を採る予定だ。島内の子どもや若者らの思いが、火を通して世界に発信される。(高田康夫、上田勇紀、内田世紀)

 南あわじ市で採火される「永遠の灯」は、太平洋戦争で犠牲になった学生約20万人の追悼施設「若人の広場公園」にある。1967年に設置されたが、阪神・淡路大震災の被害などで96年に閉鎖。火も消されてしまっていたが、同市が公園を再整備した2015年に、戦没学徒と同年代の若者6人が、犠牲者の追悼と平和への願いを込めて火をおこした。そのあかりが永遠にともり続ける。

 「聖火を通して平和への思いを世界に伝えたい」と、当時火をおこした奥本洋志さん(25)。現在は同市社協でコミュニティーワーカーとして働いており、「誰もが暮らしやすい地域・世界になるよう、パラリンピックが盛大に開催されれば」と期待する。採火は8月13日の予定だ。

 洲本市は8月14日、同市五色町都志、高田屋嘉兵衛公園・芝生広場の野外ステージでの実施に向けて調整を進める。子どもたちに火打ち石や太陽光などによる火おこしをしてもらい、市長や市身体障害者福祉協会長がトーチで採火することを検討している。同市福祉課は「高田屋嘉兵衛にちなんだ内容にし、子どもたちにも楽しんで参加してもらいたい」としている。

 淡路市は弥生時代後期の鉄器製造群落「五斗長垣内遺跡」(同市黒谷)で、8月14日に行う予定。復元された竪穴式の工房で、「まいぎり式」と呼ばれる火おこし器を使う。地元の障害者らの参加を予定しているといい、担当者は「助け合い、支え合う地域の象徴となるようなイベントにしたい」と話す。

淡路の最新