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窯にまきをくべる前田幸一さん=鶴来窯
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窯にまきをくべる前田幸一さん=鶴来窯
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窯にまきをくべる前田幸一さん=鶴来窯

 安土桃山時代の焼き物・古伊賀の再生に挑む「鶴来窯」(兵庫県南あわじ市志知中島)で20日、年に1度の「窯焚き」が始まった。陶工の前田幸一さん(48)=同県洲本市=らが4昼夜絶やさずまきをくべ、約1400度の高温で焼きしめる。

 古伊賀は三重県の伊賀地方で約20年間しか作られなかった焼き物。当時の文献も少なく、取り組む人は少数という。上薬を使わずに高温で長時間焼くため、複雑な色のグラデーションと光沢が生まれる。

 大学時代の恩師の影響で古伊賀に出合った前田さん。卒業後に島へ戻って実家の敷地に登り窯を造り、再現に打ち込む。

 窯焚きは空気が乾燥する2月に行う。燃料はマツなどのまきで、1年かけて約40トンを準備。今年は茶器や食器、花瓶など約200点の作品を焼く。

 この日は、窯内部の湿気を取り除く作業が中心。見学客が見守る中、温度計は使わず感覚を頼りにまきをくべていった。

 窯での作業を非公開にする陶工が多い中、公開を続ける鶴来窯。高く燃え上がる炎が作品を生み出す熱量に触れ「仕事や生活について考える機会になった」と話す客の言葉を大切にしているからだ。前田さんは「窯焚きは、作り続ける意味や決意を再確認できる貴重な機会。多様な働き方や考え方がある今だからこそ、若い世代にも何かを感じてもらえたら」と話す。

 作業は24日未明まで。22日夕に窯の横側からもまきをくべ始め、23日未明には最上部の煙突から約4メートルの火柱が立つ様子が見られるという。事前に連絡すれば見学可能。(吉田みなみ)

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