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臨時休校初日。トランプで遊ぶ子どもたちを見守る女性(中央)=3日午前、洲本市内
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臨時休校初日。トランプで遊ぶ子どもたちを見守る女性(中央)=3日午前、洲本市内

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3日から兵庫県の淡路島内の市立小中学校などで臨時休校が始まった。突然の事態に、親たちはどう向き合っているのだろう。3歳から15歳まで、男女6人の子どもがいる洲本市の家庭を取材した。(上田勇紀)

■未知の世界

 同市のパート従業員の女性(39)。会社員の夫(39)は仕事で、三女(3)は認定こども園へ。家には中学3年の長男(15)、中学1年の長女(13)、小学6年の次女(12)、小学4年の次男(10)、小学2年の三男(8)がいた。

 別の部屋で勉強中の長女を除いて、4人でトランプを始めた。輪になって仲良く遊んでいる。

 「夏休みでもクラブや塾で忙しく、これだけ子どもたちが日中そろわなかった。いままでなかったことです」。女性が話す。卒業を控える長男は引退したが、次男は野球に励み、長女は中学の吹奏楽部、次女はバレーボールクラブ。塾に通う子もいる。普段なら週末でも、ほとんど家にいなかった。

 それが休校中の15日までは、毎日家にいることに。部活動なども取りやめになり、学校からはなるべく外出を控えるよう言われている。女性の仕事は時間に融通が利くため見守りやすいが、「けんかもするし、家に閉じ込めすぎるとストレスも気になる。まだ初日。これから親子ともストレスがたまってくる」と心配する。

■どこへ行けば…

 女性には気がかりがある。残りわずかになっているトイレットペーパーだ。不足するというデマが流れ、それが報道されて実際に店頭から消えた。「必要だから買おうとしているのに、島内のスーパーやドラッグストアを何軒回っても手に入らない。休校中は余計にいるのに」と気をもむ。ティッシュも手に入りづらい状況という。

 県内での感染拡大も不安を広げている。1日には西宮市、3日には神戸市で感染者が確認された。「症状がなくても感染しているケースがあると聞くから、もう分からなくなって。いまは、子どもたちを病院に連れて行くのも怖い」と心境を語る。

■これじゃ寂しい

 中学校では17日、小学校は19日に卒業式が予定される。保護者は出席できないと聞いた。「卒業生も寂しいだろう。テレビで見たけど、ライブ動画配信とか、そんな方法もあると思う」。出席して自分の目でわが子を見たいのが本音だ。

 さらに心配なのは、感染拡大で休校期間が延長された場合だ。「卒業式がなくなってしまうかもしれない」。長男は春から島外の高校に進学し、寮に入って野球を続ける。残り少ない友だちとの時間は休校で削られた。「すごいショックで寂しい」と長男はつぶやく。

 さまざまな不安を抱えながら、女性は前を向こうとしている。「春から長男が家を出るので、みんなで過ごす貴重な時間にもなるはず」。そう話し、トランプを続ける子どもたちを見つめた。

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