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体験会に参加した学生に銃猟の方法などを教える三原猟隊のメンバー=南あわじ市八木養宜上
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体験会に参加した学生に銃猟の方法などを教える三原猟隊のメンバー=南あわじ市八木養宜上
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 イノシシやシカによる農作物被害が相次ぐ中、兵庫県南あわじ市が狩猟体験会の開催に取り組み始めた。島内では、わなによる狩猟は増えているが、銃を用いるハンターは逆に減り続けている。田畑の近くだけでなく、山に入って頭数を減らすことも必要となる中、若い人にも狩猟を知るきっかけにしてもらおうと、今後も継続開催を検討している。(高田康夫)

 野生動物による同市内の農業被害は2018年度で約578万円。19年度は狩猟期間(11月15日~翌年3月15日)以外の有害捕獲期間に捕獲されたイノシシが前年より千頭以上多い1895頭に上り、農作物被害も増える見通しだ。食い止めるためには狩猟で頭数を減らすことが欠かせない。

 狩猟には免許を取得し、狩猟者登録をする必要がある。県洲本農林事務所によると18年度、わなの登録数は島内で352件あり、10年前の3倍に増加。農家自ら取得するケースが増えているとみられる。一方、銃猟をするための第1種登録は138件と、10年前の約6割に落ち込む。

 担当者は「個体数を減らすためには、わなと銃の両方をうまくかみ合わせていく必要がある」とするが、銃猟の場合は免許を取るだけでなく、銃の所持許可や教習の受講なども必要となるため、その難しさや家族の理解の必要性から、取得する人が少ない。

 南あわじ市では、吉備国際大狩猟部の学生が農作物被害を減らそうとしており、相談を受けた同市は、若者に銃猟を知るきっかけにしてもらおうと初めての体験会を計画。1日に開かれた初回には、学生5人や免許を取得したばかりの人などが三原猟隊に同行した。

 犬で山からイノシシやシカを追い出す「巻き狩り」で、学生らは山を走り回る役や、仕留める役を見学。狩猟部1年の男子学生(19)は狩猟歴56年の男性(80)に同行し、ふんや足跡などのフィールドサインや待ち構え方などを教わった。

 三原猟隊は平均年齢70歳前後となっており、獣害の軽減だけでなく、巻き狩りなど狩猟文化の継続も課題といい、男性は「これから銃を持つなら何よりも安全第一にしてほしい」と話していた。

 同市は今後も体験会を続ける方針で、「銃猟の登録者が減る中で、広く狩猟体験ができる場を提供していきたい」とする。

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