淡路

  • 印刷
解禁初日、2月29日の岩屋港。期待が高まったが、不漁に終わった=淡路市岩屋(撮影・吉田みなみ)
拡大
解禁初日、2月29日の岩屋港。期待が高まったが、不漁に終わった=淡路市岩屋(撮影・吉田みなみ)

 播磨灘、大阪湾ともに短期間で漁期を終えたイカナゴのシンコ(稚魚)漁。4年連続の不漁となり、今年はもう手に入らないかと思いきや、兵庫県淡路島内の小売店では、湯がいた「釜揚げ」がまだ店頭に並ぶ。商品の表示でよく目にするのは「香川県産」の文字。取材してみると、庵治漁港(高松市)を中心に、兵庫県と異なる方法で漁が続いていた。(上田勇紀)

 兵庫県では今季、播磨灘、大阪湾ともに2月29日に漁を解禁。近年、漁獲量が大きく減っており、貴重な水産資源を守るため、大阪湾は3月3日、播磨灘は同6日に終漁となった。

 一方の香川県はどうか。香川県水産試験場(高松市)によると今季、2月19日から本格的にシンコ漁が始まった。例年なら3月いっぱいは漁が続くという。

 漁期に加え、異なるのは漁法だ。兵庫県では、2隻の船が網をひく「船びき網」漁で行う。イカナゴの魚群を大きな網で積極的に捕獲しに行く漁法だ。だが、香川県では「込網」漁が盛ん。あらかじめ網を仕掛け、いかりを打って固定し、潮流に乗ってやって来るイカナゴを待ち受けて捕る受動的な漁法だ。兵庫県によると、潮流の強さなどが漁法の違いに影響しているという。

 農林水産省統計でイカナゴの漁獲量を比べると、2010年で兵庫県7896トンに対し、香川県2398トン。15年で兵庫県10792トンに対し、香川県は1314トン。18年で兵庫県1715トンに対し、香川県819トン。船の数にも差があり、漁獲量に大きな開きはあるが、香川県でもある程度は捕れている。

 香川県では、兵庫県ほどくぎ煮などのイカナゴ文化が根付いておらず、兵庫県内への流通も多いという。淡路島で水揚げが少なく、今年初めて庵治漁港でも買い付けた水産加工会社「中原水産」(洲本市)の中原章晴代表取締役は「播磨灘で漁がもっと続くかと思ったが、あまりに短かった。くぎ煮でも釜揚げでもイカナゴの人気は高く、香川県産も値上がりしている」と話している。

 兵庫県で漁期が短い年が続く中、香川県産の需要はさらに高まるかもしれない。

淡路の最新
もっと見る

天気(7月14日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 50%

  • 31℃
  • ---℃
  • 40%

  • 27℃
  • ---℃
  • 60%

  • 28℃
  • ---℃
  • 30%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ