淡路

  • 印刷
イイダコつぼや須恵器といった貴重な“出土品”を前に語らう海部伸雄さん(左)と相田篤人さん=淡路市
拡大
イイダコつぼや須恵器といった貴重な“出土品”を前に語らう海部伸雄さん(左)と相田篤人さん=淡路市
イイダコつぼの内部=淡路市役所
拡大
イイダコつぼの内部=淡路市役所

 兵庫県淡路市の釜口沖から、古墳時代-鎌倉時代のものとみられる土器が次々と見つかっている。主に漁師が底引き網漁で引っ掛けて水揚げしたもので、同市教育委員会が保管している。陸でなく海からの“出土”は珍しく、「海人(あま)が舟から落としたのでは?」と専門家も想像を膨らませる。(上田勇紀)

 よく見つけているのは、淡路市の漁師、相田篤人さん(50)。数年前から漁で土器などを見つけては、中学時代の恩師で、淡路地方史研究会会長の海部伸雄さん(69)=同市=に相談。海部さんは相田さんの考えに沿って、数点ごとにまとめて市教委に渡している。

 9月初旬には、相田さんが知人から譲り受けたものを含めて土器4点を渡した。同市教委の伊藤宏幸教育部付部長(文化財活用等担当)が実物を見たところ、古墳時代-奈良・平安時代のものとみられるイイダコつぼや、古墳時代終盤のものとみられる須恵器(すえき)などだった。鎌倉時代ごろのものとみられる割れた須恵器もあった。

 「陸上ではよく見つかるが、海から出てくるのは貴重。場所も細かく知らせてくれて非常におもしろい」と伊藤部長。「舟で運ぶ途中で落ちたのか、陸から何らかのかたちで海に沈んだのか」と興味は尽きない。

 淡路島では古くから、航海や製塩に卓越した海人(あま)が大きな役割を果たしたとされる。中世には水軍も存在感を増した。「海から出てくる土器は、海人や水軍の暮らしを知る手掛かりになる」と、伊藤部長は指摘する。

 海部さんは「海からいろんなものが出てくる。そこから島の祖先のことが分かってくるのでは」と期待する。相田さんは「これからもたくさん見つけていきたい」と、日焼けした笑顔を見せた。

淡路の最新
もっと見る

天気(10月23日)

  • 22℃
  • 16℃
  • 90%

  • 20℃
  • 15℃
  • 90%

  • 22℃
  • 17℃
  • 90%

  • 21℃
  • 16℃
  • 90%

お知らせ