淡路

  • 印刷
インタビューに答える大日向由香里・常務執行役員=淡路市久留麻、パソナファミリーオフィス
拡大
インタビューに答える大日向由香里・常務執行役員=淡路市久留麻、パソナファミリーオフィス
オフィスに併設された子供向け設備。保育士資格を持つ社員が見守る=淡路市久留麻、パソナファミリーオフィス
拡大
オフィスに併設された子供向け設備。保育士資格を持つ社員が見守る=淡路市久留麻、パソナファミリーオフィス

 総合人材サービスのパソナグループが東京から兵庫県淡路島への本社機能移転計画を発表して2カ月がたった。2024年5月末までに、人事や総務など管理部門社員約1200人が島内に移る注目の計画はいま、どのように進んでいるのか。今年3月に東京から淡路市に移り住み、社員の住まいや仕事場、福利厚生など総務部門を束ねる担当役員、大日向(おおひなた)由香里・常務執行役員に聞いた。(上田勇紀)

 移転計画の進展は?

 「(計画を発表した)9月以降で、新入社員を含めて約90人が移ってきた。苦戦しているのは住居の確保。淡路市内の賃貸物件で、東浦を中心に新たに約150室を押さえて住んでいっているが、グループの下期(12~5月)が始まる来月に移ってくる社員が多い。研修などに使う南あわじ市の社宅を別にして、来年5月までに約400室の確保を目指しており、あと約250室必要。私たちが土地を買って建てることも考えている」(大日向氏、以下同)

 オフィスはどうか?

 「どちらかといえば見つけやすい。島北部の東海岸の物件を契約し、来年に向けて改修しており、島内4カ所目のオフィスになる。そこに給与計算などを受託している部署が働く『BPOセンター』も入る。既にそうしたスキルを持つ島内の人を20~30人ほど雇っており、さらに募集する」

 家族連れ社員の課題は?

 「小学生未満の子どもと移住してきた社員が、私を含めて10人ほどいる。9月に淡路市内五つの保育所やこども園に問い合わせたが、どこも満員で入れなかった。淡路島はそういう環境じゃないと聞いていたが、保育士の数も足りないのだろう。そうした子どもたちを、ここ(取材場所のパソナファミリーオフィス)で、保育士資格を持つ社員を置いて見てもらっている」

 移住した社員の声は?

 「来たい人中心に来てもらっていて、みんな喜んでいる。役員は東京と半々だったり、移住したり。取締役会、経営会議を淡路でしている。不安な声が多かったのは医療と教育。産業医を置き、ファミリーオフィスには学童保育や習い事の機能を持たせた。東大卒や外国人の社員らが教えてくれる。(島の生活に車が必要な)社員には、新車をリースするための補助金を出している」

 10月に淡路市商工会役員向けに開いた説明会では、「島のコミュニティーにどう溶け込むか」との質問があった。どう進める?

 「島のお祭りに参加してほしいという声もいただいた。東浦や志筑では、幹部社員が町内会に入った。消防団活動など分からないことも多いので、教えていただけると。どんな活動も積極的にやっていきたいというメンバーが多い」

 淡路市など行政に要望したいことは?

 「小学校の教育を一緒に考えてもらえないか。東京だと公立のほか、私立やインターナショナルスクールがあって選べるのが当たり前。そういったものを一緒につくれないか。橋を渡らなくても島内にあれば。公立が悪いと言っているわけではない。まだ構想段階だが、廃校になった小学校をうまく活用して、インターナショナルスクールの分校を島に誘致させてもらえないか。ただ、(想定する)スクールは日本の小学校を卒業したことにはならない。課題もあるが、これから語学は絶対に必要。島で育って世界で活躍するのは素晴らしい。世界から注目される島にしたい」

 自身が淡路市に移住してみての感想は?

 「4歳の息子と夫と住んでいる。もともとは東京・新宿に住んでいた。そのときは歩いてデパートに行けたが、いまは歩いて産直に行ける。子どもをデパートのおもちゃコーナーに連れて行っていたのが、広い公園や海に行くようになった。夫も都内のがんのセンターに勤める外科医だったが、やめて産業医としてこちらに来た。生活が変わったが、良くなったと思う。子どもも淡路がいいと言っている」

淡路の最新
もっと見る

天気(1月23日)

  • 11℃
  • 9℃
  • 70%

  • 9℃
  • 6℃
  • 80%

  • 10℃
  • 8℃
  • 70%

  • 10℃
  • 7℃
  • 80%

お知らせ