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写真家人生の集大成となる「新版『日本村』」を発刊した山田脩二さん=南あわじ市
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写真家人生の集大成となる「新版『日本村』」を発刊した山田脩二さん=南あわじ市
千葉・船橋ヘルスセンターにオープンした大型プールに押し寄せる人の波(1969年)
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千葉・船橋ヘルスセンターにオープンした大型プールに押し寄せる人の波(1969年)
山田さんの最も有名な作品。東京・新宿駅西口で若者と機動隊の衝突をビルから撮影した(1969年)
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山田さんの最も有名な作品。東京・新宿駅西口で若者と機動隊の衝突をビルから撮影した(1969年)
愛媛県など瀬戸内を旅した時の1枚(1963年)
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愛媛県など瀬戸内を旅した時の1枚(1963年)

 写真家と瓦師の二つの顔を持つ「カワラマン」こと山田脩二さん(81)=兵庫県南あわじ市=が、写真集「新版『日本村』」を発刊した。1960年から2020年まで、60年間の軌跡を586枚のモノクロ写真で振り返る。山田さんは「思いの丈を詰め込んだ1冊。大きく重く、そして高い本だが、清水の舞台から舞い降りる気分で買ってもらえたら」と笑う。(内田世紀)

 1939年、同県西宮市出身。鳴尾中、県西宮高では美術部で洋画に打ち込んだ。卒業後は東京でデザインを学び、印刷会社に勤務。原稿の複写や暗室作業に触れ「これからは写真の時代」とフリーカメラマンの道を選んだ。

 全国を旅して田舎の風景や人の表情を切り取る一方、変貌を遂げる都市部の建築写真でも高い評価を得た。日本を代表する写真家となったが、82年、「紙焼きから土焼きへ」と瓦師に転身。集落を上げて瓦を生産する同県淡路島の津井地区に移り住んだ。写真も「仕事とは違う形で表現の幅が広がった」と撮影を続けた。

 「新版『日本村』」は「膨大なフィルムやプリントの終活を」と2年前に企画を練り始めた。「淡路島から出すことに意味がある」と、知人の多い東京の出版社に頼らず、編集、デザインから印刷、製本の手配まで全て自費で行った。品質にこだわり、自宅の暗室で約8割の写真を焼き直し。過疎の波にのまれた山村の記憶や、高度成長に沸く都市の息吹を、プリントで生き生きとよみがえらせた。

 初版は1200部を制作。現在、仕事の関係者や友人らに手紙を書き、完成を知らせている。「デジタル化が進み、写真が力を持っていた時代は終わった」と山田さん。「自分が生きた時間と写してきた世界を、本の形で残すことができたと思う」とかみしめる。

 B4変型判、442ページ。1万2千円(税別)。山田脩二淡路かわら房TEL0799・38・0772

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