密避けて観光 兵庫県立大院生らが「デジタルスタンプラリー」企画

2020/12/12 05:30

参加施設の一つ、淡路景観園芸学校。QRコードの看板を指さす尾谷悠介さん(右)と嶽山洋志さん=淡路市野島常盤

 兵庫県立大大学院緑環境景観マネジメント研究科(淡路市野島常盤)の学生と教員が、同県淡路市内の公園や観光施設など25施設38カ所を巡る「デジタルスタンプラリー」を企画した。コロナ禍でも密集や接触を避けて観光を楽しめるよう工夫を凝らした。27日までの期間限定で、スマートフォン(スマホ)でスタンプを集めれば抽選で賞品が当たる。(上田勇紀) 関連ニュース 博物館、美術館が集客増へ連携 3館ではスタンプラリー開催 丹波 「福ロード」国道29号、車で巡って スタンプラリー実施、抽選で特産品 秋の花、散策して楽しもう 北播磨でスタンプラリー


 取り組んだのは、同科2年の尾谷悠介さん(24)と准教授の嶽山(たけやま)洋志さん(44)。新型コロナウイルスの影響が広がる中、個人でできるレクリエーションに着目し、淡路市内の公園や施設などの協力を得た。同研究科と同じ拠点にある淡路景観園芸学校が実施主体となる。
 「自然が身近にあるのが北淡路の魅力。スタンプラリーを通じて、いいところを回ってほしい」と尾谷さん。緑地計画学が専門の嶽山さんは「開放的で3密を避けられる公園は、コロナ禍だからこそ存在価値が高まっている」と指摘する。
 参加施設には県立淡路島公園や国営明石海峡公園、「あわじ花さじき」のほか、淡路市内の喫茶店や銭湯なども含まれる。各施設には専用のQRコードを設置。スマホで読み取って手順通り進めれば、画面上でスタンプを獲得できる。
 スタンプ12個を集めて応募すると「淡路ビーフ」700グラム(3人)▽10個で「山田屋さんのジャムセット」(10人)▽8個で「柳沢米」3キロ(10人)が抽選で当たる。必要なスタンプを集めると画面に応募の案内が出てくる。
 入園料などが必要な場所もある。詳細は特設サイト(https://awaji‐digitalstamprally.jimdofree.com/)に掲載している。

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