災害時のトイレ安心 トラック荷台に便器、車いすOK

2020/12/22 05:30

昇降機が取り付けられた自走式水洗トイレカー=南あわじ市市三條

 災害時に被災者らに使ってもらう自走式水洗トイレカーを兵庫県南あわじ市が導入し、21日に同市市三條の中央公民館でお披露目された。 関連ニュース トイレットペーパー冷蔵庫に入れると防臭になる? 海外で話題のライフハック、真偽は? 製紙メーカーに聞いた 「トイレのしつけができていない」レスキュー団体に戻された保護犬 止まらない血便に獣医師「大腸に怪しい影がある」 こんなに家賃に差が? 高くなってしまう水回りの条件…キッチン1位は「ディスポーザー」、バス・トイレの1位は?

 トイレカーは被災時の衛生環境維持などを目指して、約1580万円かけて導入。総重量約5・8トンのトラックタイプで、荷台部分がトイレになっている。男性用と女性用、多機能トイレなど計七つの便器があり、おむつ交換台も完備。ソーラーパネル付きで、車の燃料が切れても照明を点灯したり水を流したりできる。車いすでも利用できるように垂直昇降機を備える。
 災害時以外にも、啓発のためにイベント会場で使うほか、ほかの自治体で災害が起きた際に派遣することを考えているという。
 デモンストレーションとして、昇降機を使ってトイレに入った車いすの市職員の男性(30)は「車いすの人は災害時のトイレに困ると思うのでありがたい」と話していた。(西竹唯太朗)

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