昨秋の「第73回洲本市美術展」洋画部門で最優秀の市展賞に輝いた津守光さん(72)=兵庫県淡路市=の個展「新春現代アート展」が、淡路市立中央公民館(しづのおだまき館)で開かれている。概念にとらわれない自由な発想で描いた絵画や書作品計25点が並ぶ。31日まで。
島内の金融機関に勤務した津守さんは「退職後の生きがいづくりに」と65歳で絵を描き始めた。独学で取り組んだが半年後には市展で佳作を獲得。「認めてもらえた」と夢中になり、創作に打ち込むようになった。同館での個展は昨年に続き2回目となる。
市展賞作品「AアンドZ」は貧富の差をトーンの明暗で表現。紙粘土や毛糸などを貼り付け、立体的なコラージュ作品に仕上げた。ほかにもコロナ終息後の世界をイメージした作品や、筆を使わず布でしたためた書などを展示する。津守さんは「我流だからこそ、自由に続けることができる。来年も賞を取って、ここで飾りたい」と話す。
午前9時~午後5時。(内田世紀)
