倒壊の風車、撤去開始 18年の台風被害 淡路市

2021/01/26 05:30

解体撤去工事が始まった風力発電用風車=淡路市小倉

 2018年8月の台風20号の強風で倒壊した、北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)の風力発電用風車の解体撤去工事が25日、始まった。工事は本年度中に終了し、現場は地権者に返還される。 関連ニュース トラックにピザ窯「焼きたてどうぞ」 食材は地元にこだわり淡路島産 ため池にコウノトリ2羽飛来 寄り添い餌ついばむ 南あわじ市長選 無投票で現職守本氏が再選

 風車を所有する市は事故後、専門家会議(事故調査委員会)を設置。「主電源が切られていたため安全機能が働かなかった」などとする調査結果をまとめ、19年4月に国へ報告した。その後、電気事業法に基づく施設廃止届を提出した。
 風車は同公園に隣接する民有地の田畑に倒れていた。市は風車の保存展示も検討したが、解体撤去することを決めた。
 この日は4人の作業員が散乱した風車の羽根などを1カ所に集め、車両乗り入れのための整地作業などを行った。市によると、撤去は2月中に終わり、3月中に農地として復旧されるという。(内田世紀)

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