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日曜限定でお好み焼き店を営む春日柾紀さん(左)と祐子さん=淡路市舟木
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日曜限定でお好み焼き店を営む春日柾紀さん(左)と祐子さん=淡路市舟木

 「粉もん」で有名な神戸市長田区で生まれ育った夫婦が、兵庫県淡路市舟木の県道沿いで日曜だけ営む「お好み焼き まぁちゃん」が人気を集めている。生後間もない次男の死や闘病などを経て、2人は「日々希望を持って生きていきたい」と、週1回神戸から通い続ける。(吉田みなみ)

 店を営むのは、建物の防水工事を請け負う自営業の春日柾紀(まさき)さん(40)と妻の祐子さん(40)。柾紀さんの実家がお好み焼き店だったこともあり、結婚後も自宅でよく焼いていたといい、「いつか2人で店を開ければ」と話していたという。

 転機は13年前。次男が生まれて間もなく病気で亡くなり、悲しみに暮れる中、祐子さんが指定難病「潰瘍性大腸炎」を発症。重い症状に苦しみ、心身共に疲れ切って自宅を出られない日々もあった。

 通院を続けて症状が少しずつ改善に向かうと、祐子さんは次第に「いつかではなく、今やりたいことをしよう」と前向きになれるようになった。長男(15)を連れて淡路島を訪れ始めると、島の豊かな自然や島民の温かい人柄に触れて心が晴れやかに。「長田の味を淡路島でも」と念願の出店を決意し、農業用の倉庫を改装して昨年3月にオープンさせた。

 店を開くのは、柾紀さんの本業が休みの日曜だけ。ちょうど新型コロナウイルス感染症の影響が出始めた時期の開業で、地元に受け入れられるか不安だったが、「おいしい」「もっと食べたい」という言葉に背中を押された。

 自慢のお好み焼きは、長田流の薄焼きが中心。ぶた焼き(680円)やねぎすじ焼き(860円)など15種類ほどあり、そばめしも出す。生地には山芋や特製だしを加えて味を付け、牛すじは淡路牛を使用。ソースは長田の地ソースに数種類を混ぜ合わせる。

 コロナ禍で気を遣いながらも「客とのおしゃべりが楽しみの一つ」という2人。常連客も増え、地魚や野菜をおすそ分けされることもあるという。祐子さんは「島の人たちはすごく気さくに話し掛けてくれる。その優しさに毎週元気をもらっています」とほほ笑む。

 営業は午前11時~午後3時。臨時休業する場合などは同店のインスタグラムで案内する。

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