高校生がパソナ社員をインタビュー 淡路島の地方創生探る

2021/02/16 05:30

パソナの社員に質問する洲本高校生ら=淡路市久留麻

 兵庫県・淡路島の地方創生について考える校内新聞作りに取り組む洲本高校社会部の1年生11人が14日、東京から本社機能の移転を進める総合人材サービス・パソナグループの社員にインタビューを行い、淡路市久留麻のオフィスを見学した。 関連ニュース 淡路島に「留学」いかが? パソナ、来春に新制度 実務経験、就労支援も 「島民から『帰れ』と言われたら帰ろうと」 パソナ・南部代表、本社機能移転の覚悟を語る 三宮-淡路島間に新たなバス路線 島ににぎわい観光施設と結ぶ 平日1日11往復

 同部はこれまで、島の方言や伝統芸能などを研究。近年は入部希望が少なく、昨春にはついに部員がゼロになった。本年度、新たな部員を迎えたのを機に活動を見直し、身近な社会問題をテーマに校内新聞を作ることを決めた。今回は「地方創生」を取り上げ、パソナグループに話を聞くことにした。
 取材では、社員2人が創業の歴史や淡路島に進出したきっかけなどを紹介。オフィスを見学後、部員たちは入社の経緯や今後の観光施設の建設予定などを尋ねた。地方創生については、担当者が「単に都市と地方をつなぐのではなく、地元の人と協力して地域経済を盛り上げ、都市に流出した人が戻ってこられる環境を整えることが大切」などと説明し、部員たちはメモを取りながら聴き入っていた。
 将来、淡路島で働きたいという生徒(15)は「(パソナグループの参入は)当初は島の立地を生かして利益を生むことが目的に見えていたが、島の将来を見据えて行政などと協力し、魅力を発信しているように映った」と話していた。(吉田みなみ)

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