兵庫県淡路島の新たな特産品として、知名度を高めつつあるご当地サーモン「淡路島サクラマス」の提供が1日、解禁した。今年は島内39店舗が、丼や鍋など83種類の特別メニューを用意。昨シーズンに続いて新型コロナウイルス禍の影響が懸念されるが、こだわりの逸品で島が誇る「春の味覚」をPRする。(西竹唯太朗)
サクラマスの養殖は2015年から、同県南あわじ市の福良湾で始まった。今季は2業者が約1万7500匹の養殖に取り組む。
養殖2年目からは同市内の飲食店を募り、メニューを開発してきた。その後、島内全域を挙げての取り組みとなり、昨年はコロナのため不調に終わったが、2019年は3月1日~5月末に2万6千食、9146万円を売り上げていた。
このほど、吉備国際大南あわじ志知キャンパス=同市志知佐礼尾=で開かれたお披露目会には、15店舗が参加し、店の代表者がそれぞれ、腕を振るったメニューについて紹介。サクラマスの身を薫製して揚げたカツを挟んだバーガーや、3年とらふぐなどとコラボした天丼、同時期に旬を迎える「サクラダイ」と一緒に味わえる会席など27品をPRしていた。
サクラマスの養殖に取り組む福良漁協の前田若男組合長(51)は「今年の養殖も例年通り順調。飲食店の方の腕で『春が来た』と思えるような味にしてほしい」と力を込めた。
