巫女の湯しぶき浴び、息災願う 淡路市・伊弉諾神宮で湯立神楽祭
2021/05/07 05:30
勢いよく湯しぶきを散らす巫女=伊弉諾神宮
兵庫県淡路市多賀の伊弉諾神宮で立夏の5日、「湯立(ゆたて)神楽祭」があった。境内で釜に入った湯を巫女(みこ)がササの葉で勢いよく振りまく神事。雨の中で見守った参拝客らは、湯しぶきを浴びて身を清め、無病息災や家内安全を願った。
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熱い湯に手を入れて正邪を判定する古代の占い「探湯(くがたち)」が起源。同神宮では、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の年4回執り行っている。
神社めぐりが好きで兵庫県多可町から訪れた自営業の男性(62)は、「コロナの収束にはまだ時間がかかる。こんな時だからこそ、家族が健康でいられるように祈った」と話していた。(中村有沙)