刻々と移り変わる棚田の色彩、写真愛好家を魅了
2021/06/08 21:00
夕焼けが水面に映え、色鮮やかに染まる棚田=淡路市の生田地区
田植えのシーズンを迎えた兵庫県の淡路島で、水を張った棚田が鏡のように輝く光景が広がっている。たそがれ時には夕日に映える棚田を撮影しようと、写真愛好家が集う。(内田世紀)
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丘陵地の多い淡路市では古くから多くの棚田で稲作が行われたが、近年は農家の高齢化による担い手不足や作業効率の悪さなどから、休耕田や荒廃する棚田が増加。農地整備も進んだ。
そんな中で同市の生田地区は、昔ながらの棚田が多く残る人気の撮影スポット。初夏の青空が広がった7日は、写真サークルのメンバーら5人が三脚を並べた。
日が傾き空がオレンジに色づくと、田植えを終えたばかりの水面も徐々に赤く染まる。日没後は空に残る薄雲がオレンジから赤紫に変化。刻々と移り変わる色彩に、夢中でシャッターを切っていた。
洲本市の男性(27)は「時間の経過とともに表情が変わり、二度と同じ写真にはならないのが面白い。今日はお気に入りの1枚が撮れた」とうれしそうだった。