明石海峡の連絡船発着、淡路島の玄関口ポートビル建て替えへ

2021/06/12 05:30

新たな岩屋ポートビルの完成予想図(淡路市提供)

 兵庫県淡路市は、明石海峡の連絡船が発着する「岩屋ポートビル」の老朽化に伴い、新ビルの建設概要を固めた。市は「海峡航路と陸上交通の結節点として、コンパクトな設計で利便性を高め、淡路市の玄関口にふさわしい施設にしたい」とし、現在の3分の1程度の規模にする。2022年の利用開始を目指す。 関連ニュース 明石海峡公園・海岸ゾーンに温浴施設や屋外プール… 複合施設22年開業 飲食、工房、遊び場… 洲本の赤れんが倉庫が複合施設に 閉校の校舎にレストランや図書室 「バルニバービ」が淡路に文化拠点整備へ

 新ビルは現在のビルの西隣に新築する。鉄骨2階建て延べ約785平方メートルにし、現在の3階建て延べ約2640平方メートルから縮小。1階には船舶会社事務所と観光案内所、土産物店が入居を予定する。
 2階には3区画の店舗スペースを設ける。現在の8区画から減らす。明石海峡大橋を望む北側と、観月の名所・絵島を見渡す南側は、全面ガラス張りにする。飲食店などの入居を想定し、今後、公募する。市の担当者は「待合所から桟橋までの距離が近くなるなど、使いやすくなる」と話す。
 開会中の市会6月定例会に、工事請負契約締結に関する議案を提出している。可決されれば7月以降に着工し、22年1月の完成を目指す。引っ越し終了後に現ビルを解体し、跡地には新たに立体駐車場を建設する。(内田世紀)

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