出産前の準備、助産師が「母親教室」 入浴、着替え手ほどき「不安和らぐ」

2021/06/28 05:30

妊婦らに赤ちゃんのお風呂の入れ方を指導する浜田チヨ子さん(左)=ファミリーサポートセンターまあるく

 産科医不足の病院や新型コロナウイルス対応の病院に代わり、有志の助産師が妊婦と夫ら向けに、出産と子育て知識の勉強会を担い、不安が和らぐと喜ばれている。(内田世紀) 関連ニュース 生殖医療の多胎妊娠最多に 23年4千例、保険適用後増 娘が卵子凍結を希望したら「賛成」する母親は7割 「不妊のリスク減らせる」「自然な妊娠が望ましい」 【医療保険改革】出産費用無償化、妊婦の不安解消を狙う 一律の単価、不採算で産科撤退も


 勉強会は「元気っ子ママカフェ」。兵庫県淡路市志筑新島の商業施設「アルクリオ」3階にあるNPO法人「淡路島ファミリーサポートセンターまあるく」で、月に1度、開かれている。同市の助産師浜田チヨ子さん(68)が、おむつの当て方やお風呂の入れ方などを丁寧に手ほどきする。
 出産に備える勉強会は「母親教室」「両親学級」などと呼ばれ、通常は産科のある病院や自治体などが開く。しかし、同市では聖隷淡路病院の産科が医師不足で休止中。島内で唯一お産ができる県立淡路医療センター(洲本市)の教室も、コロナ禍の影響で中止している。
 そこで、浜田さんが「まあるく」の交流スペースを活用した母親教室を提案した。同医療センターで約30年間助産師を務めた経験がある。昨年度、ボランティアで3回の集団指導を行った。本年度は4~12月、集団指導や個別相談会を計9回開く。
 今月21日には「赤ちゃんのお風呂」をテーマに実施し、3組4人が参加した。浜田さんはベビーバスやオイル、ブラシなどのグッズを紹介。赤ちゃんの支え方や洗う順番などを説明した。洗う場所については、「腰などに負担がかかる浴室より、立ちながらできる台所のシンクがお勧め」と話した。
 9月に第1子を出産予定の女性(29)=淡路市=は「出産への不安は多いが、新たな発見があってよかった。悩みを共有できる友達もできそう」と喜んだ。浜田さんは「妊婦さんを孤立させないための憩いの場にしたい。コロナ禍が収まった後も続けていけたら」と話す。
 教室は原則月曜に開催。次回は7月12日、参加者の悩みに答える個別相談会を開く。要予約。まあるくTEL0799・70・7304

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