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大石可久也さんの作品を手にする妻の鉦子さんと瀬戸國勝さん=アート山大石可久也美術館
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大石可久也さんの作品を手にする妻の鉦子さんと瀬戸國勝さん=アート山大石可久也美術館
大石さんが能登半島の人々を描いた初公開作品=アート山大石可久也美術館
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大石さんが能登半島の人々を描いた初公開作品=アート山大石可久也美術館

 2018年に94歳で亡くなった兵庫県淡路市出身の洋画家・大石可久也さんが能登半島の人々を描いた「輪島のあさいち」展が、同市楠本のアート山大石可久也美術館で開かれている。綿の詰まったはんてん姿の女性など、未公開作9点を含む42点。大石さんと親交があった輪島市の漆職人、瀬戸國勝さん(76)の輪島塗作品展も併せて催している。(内田世紀)

 大石さんは旧津名郡釜口村(現同市釜口)出身。学生時代に見た藤田嗣治の作品に感動し、絵を描くようになった。図工教諭を41歳で辞め、画家に転身。1970年頃からは能登半島の暮らしを好んで描き、80年には輪島を舞台にした絵本「あさいち」を出版した。

 瀬戸さんとの出会いもその頃だった。「いいブーツやな、ちょっと履かせてえな」。大石さんは初対面にもかかわらず瀬戸さんの靴を履き、会話を楽しむとそのまま帰ったという。瀬戸さんは「あぜんとした」と振り返るが、大石さんは度々姿を現すように。後に輪島塗作家として大成した瀬戸さんは、「靴と引き替えに、数々の創作意欲をもらった」と笑う。

 今回の展覧会は、同美術館の倉庫から輪島を描いた未公開の作品が見つかったことがきっかけ。瀬戸さんが同時開催を快諾した。輪島塗のおわんや皿、重箱など100種類を展示販売する。

 「大石さんは、厳寒の暮らしの中に人間の生命力を明るく描く」と瀬戸さん。「絵画と漆が呼吸をしているようだ。昔の思い出がよみがえってくる」と話す。

 輪島あさいち展は9月16日、漆展は8月29日まで。午前10時~午後5時。月、火曜休館(祝日は開館)。大人800円、学生600円、中学生以下無料。同美術館TEL0799・74・5565

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