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新型コロナウイルス感染防止のフェースシールドを着け、子どもらに向き合う関美惠子さん。心を引き付けるための小物を手に=淡路市立津名図書館
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新型コロナウイルス感染防止のフェースシールドを着け、子どもらに向き合う関美惠子さん。心を引き付けるための小物を手に=淡路市立津名図書館

■淡路市 関美惠子さん(71)

 子どもの想像力を育む読み聞かせボランティアを、30年以上続ける。旧津名町立図書館(兵庫県淡路市志筑)で1988年から、時代と共に変わりゆく子どもたちの姿を見守ってきた。今年3月の図書館移転を機に活動を終えることも考えたが、周囲にひきとめられて続行を決意。原動力は「子どもたちの輝く笑顔」と話す。(内田世紀)

 三重県名張市出身。高校を卒業後、大阪の短大で保育士と幼稚園教諭の資格を取った。結婚し、兵庫県西宮市で保育所に勤めた。83年、システムエンジニアの夫が34歳で脱サラ宣言。「島でペンションがしたい」と淡路市へ移住した。2人の娘と、おなかには長男がいた。5年後、オープンしたばかりの同図書館で「読み聞かせボランティア募集」の張り紙が目にとまった。「保育士の経験を生かせる」と応募した。

 「まだ子どもが多い時代。お話の部屋がいっぱいで、外にもあふれていた」。読み聞かせグループのメンバーと練習に励み、人形や小物を作るなどアイデアを凝らした。物語だけでなく科学実験の本を取り入れるなど、子どもたちの反応を見ながら試行錯誤した。

 近年は少子化が進み、秋の図書館まつりも子どもの姿はまばら。「ゲームやスマホに夢中になり、本離れが進んだ」と心配する。「優しさや思いやりを本は教えてくれる。幼い頃に、そういう本に出会うことが大切」と力を込める。

 月に1回のペースで読み聞かせを担う。これまでに400回近くこなしたが、歳を重ね体の衰えを痛感する。子どもらの方に体を向け、本を斜めから見ながら読むため、「視力は悪くなかったが、最近は読みづらくて」。淡路市立津名図書館の移転建て替えに合わせ「区切りを付けようか」と考えたが、継続を望む利用者やスタッフの声に「後継者も増やしたい」ととどまった。

 「習い事が増えるなど環境が変わっても、子どもの心は変わらない」。新図書館に設けられたキッズスペースで「新たな読み聞かせの取り組みができるかもしれない」と模索も。熱意は冷めない。

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