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増田薫さん
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増田薫さん

 山あいのアトリエに、さまざまな画風の絵画が並ぶ。これまで手掛けた作品は、本格的な油絵や似顔絵、中国製ゲームアプリの参考イラストなど幅広い。働きながら描く日々だったが、5年前に画業1本に絞った。

 趣味で鉛筆画や水墨画をたしなんでいた亡き祖父に、幼い頃から絵を教わった。戦闘機や戦艦をよく描いた。特攻隊を志願していた祖父にとって、当時抱いていた飛行機への憧れとともに、多くの命が失われたことへの心の苦しみを思い出す特別な題材。そんな話を聞きながら、絵筆を握った。

 成長して戦争の歴史を知り始めると、機体へ乗り込む兵士に思いを巡らせるようになった。国を守る使命感、家族との別れ、死の覚悟-。多くの若者が大変な決断をした時代があったのだと、作品に残したいと考えるようになった。

 国内外からの依頼で年間約80枚の絵画やイラストを描く。その一方、戦闘機や戦艦の絵は、ライフワークとして少しずつ描き進める。広い海上をぽつんと進む特攻機を描いた油絵作品「帰還」は、2度と故郷の地を踏まない戦闘機のもの悲しさと、兵士の覚悟を表現した。

 最近は、アクロバット飛行を披露する航空自衛隊専門チーム「ブルーインパルス」も題材にする。青空でパフォーマンスを披露し、新型コロナウイルス感染症の医療従事者らに感謝を届ける姿に敬意を込めるという。

 「戦闘機を描くことは祖父から受け継いだ大事なテーマ」と、自分なりの接点を持ち続ける。「戦争があった時代は遠い過去の話ではない。今の平和を大切にしつつ、歴史を忘れずに生きていきたい」(吉田みなみ)

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