「淡路島サクラマス」新たなPRで巻き返しを コロナ禍で苦戦、来春販売に向け事業者会合

2021/09/28 05:30

来春の解禁に向けて開かれた説明会=南あわじ市広田広田

 来春の「淡路島サクラマス」販売に向けた事業者の会合が27日、兵庫県南あわじ市の広田地区公民館であった。島内から13事業者が参加。新型コロナウイルス禍で苦戦した今春からの巻き返しを期し、新たなPRの方法などを話し合った。 関連ニュース JR西、明石の新幹線車両基地の整備を断念「コロナ禍前の利用水準に戻らず」 市に伝達 コロナ禍に子猫をお迎え 警戒心が強く抱っこが苦手→ゴロゴロとリラックスする姿に家族みんなが癒される お食事処、福助グループの本店復活 コロナ禍閉店から4年ぶり 十割そばを軸にランチに力点

 淡路島サクラマスは福良湾で養殖する。春季の特産品をつくろうと2015年に始まった。南あわじ市内の飲食店などを中心に売り上げを伸ばし、19年からは「淡路島サクラマスプロモーション実行委員会」による、淡路、洲本市を合わせた全島での提供が始まった。毎年、3月に一斉に販売を解禁する。
 販売期間としている3~5月の売り上げは、ピークの19年に9千万円を超えた。しかし、コロナ禍で観光客が減った影響は大きく、20年は約5割減。本年度は販売期間が緊急事態宣言期間に重なり、さらに下がって約3667万円だった。
 この日の会合では来シーズンに向け、サクラマスのメニューを予約制にせずに飛び込みの客にも応じる▽各参加店舗が会員制交流サイト(SNS)でPRする▽既存のメニューに“試食品”としてサクラマスの一品を付ける-など、サクラマスの知名度を高める方法を参加事業者らが出し合っていた。
 養殖を手掛ける若男水産の前田若男社長(51)は「来年こそ観光客が戻ってきてくれると期待している。養殖もこれまでと同規模で実施したい」と話した。(西竹唯太朗)

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