淡路の水がめ、ため池の役割知って 島内で「クリーンキャンペーン」
2021/10/06 05:30
ため池のパネル展示や資料配布などが行われた街頭活動=淡路市志筑新島
兵庫・淡路島内に約1万カ所あるため池の役割や大切さを知ってもらおうと、淡路県民局と島内3市は「ため池クリーンキャンペーン」を始めた。5日は淡路市の商業施設前で、ため池のパネル展示やリーフレットを配る街頭活動を実施した。安全で美しい池を保全する意識の浸透へ、これから島内の小学校で「ため池教室」も予定している。
10月は、県や市町が「ため池クリーンキャンペーン月間」と設定し、活動を展開している。瀬戸内気候で雨が少ない淡路島は、県内のおよそ半分のため池が集中。農業用水の安定供給や土砂流出防止といった多様な機能があるが、農家の高齢化などにより管理が難しくなっているという。
そうした現状も知ってもらおうと、街頭活動では県マスコット「はばタン」も登場し、買い物客らの関心を高めた。今後、池の水を抜いて海に栄養塩をもたらす「かいぼり」の支援も行い、適正管理につなげる。(上田勇紀)