「うみぞら映画祭」国生み神話のアニメ初披露 潮風と迫力の映像満喫
2021/10/16 05:30
新作アニメーション「くにうみ」を上映し、花火を打ち上げた会場=洲本市海岸通1、大浜海水浴場
海辺につるした巨大スクリーンで映画を楽しむ「うみぞら映画祭」(神戸新聞社など後援)が15日夕、兵庫県洲本市の大浜海水浴場で開幕した。国生み神話を題材にした新作アニメーション「くにうみ」も初披露。総合監督を務めた南あわじ市出身のアーティスト清川あさみさんと、声を担当した洲本市出身の女優キムラ緑子さんが会見した。(吉田みなみ、中村有沙)
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淡路島観光協会などでつくる「海の映画館をつくろうプロジェクト実行委員会」が2016年から催している。20年は新型コロナウイルス感染拡大で中止し、今年は延期していた。17日まで3日間、大浜と洲本市文化体育館、洲本オリオンの3会場で、くにうみや淡路島ゆかりの作品など全11作を上映する。
くにうみは、イザナギとイザナミの2神がおのころ島をつくり、天照大神などの神々を産むまでを描いた約13分の映像作品。清川さんの刺しゅう作品を動かし、グラフィックと合わせて美しい色彩を表現した。
会見で清川さんは「神話の内容を単に美しいだけでなく、怖い部分も含めて忠実に再現した」と説明。ナレーションも役の声も担ったキムラさんは「子どものころから知る神話を、視覚から入る新しい形で次の世代につなげる」と話した。
大浜で上映。観客らは、会場で配られたレジャーシートを砂浜に広げて間隔を保ち、縦約6メートル、横約10メートルのスクリーンに見入った。同実行委TEL0799・73・6310。16、17日の上映は次の通り。
【16日】大浜=17時45分~「くにうみ」+メイキングムービーと「神在月のこども」セット上映▽文化体育館=13時半~「さくらノート」と「Arc アーク」セット上映▽洲本オリオン=13時~「調査屋マオさんの恋文」、14時40分~「あったまら銭湯」、16時~「幻の東京オリンピック招致の立役者-永田秀次郎」
【17日】大浜=18時半~「漁港の肉子ちゃん」▽文化体育館=13時半~「くにうみ」+メイキングムービーと「すばらしき世界」セット上映▽洲本オリオン=13時~「調査屋マオさんの恋文」、14時40分~「時代おくれ」、16時20分~「幻の東京オリンピック招致の立役者-永田秀次郎」