ベトナム戦争での枯れ葉剤被害知って 元高校教諭が写真展
2021/10/23 05:30
現地で自ら撮影した写真を持つ西村さん=洲本市
ベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤被害の取材を独自に続ける元高校教諭の西村洋一さん(79)=兵庫県洲本市=が、地元の青葉台自治会館で22日、写真展「ヴェトナムの枯葉剤」を始めた。これまでにも同県淡路島内や神戸などで写真展を開いており、約3年ぶり。2001から19年までに撮影した49枚を展示した。
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ベトナム北部の村で撮影した写真は、脳が十分に発達しない小頭症の姉弟が両親に抱かれている。母親の「20年間育てたが、いつまでたっても幼児のまま」というコメントを添えた。撮影後、姉は18年、弟は14年に亡くなったという。
前向きに生きる姿も紹介する。手足が動かない青年は口で絵を描き、画家として自立したといい、笑顔の写真を展示した。
取材のきっかけは、枯れ葉剤の被害に関する本だった。「自分の目で実態を確かめたい」と、01年に初めて訪れた。定年退職後は年に2度のペースにし、計33回訪問した。
昨年から、新型コロナウイルス禍で渡航できていない。感染が収まったら取材を続ける考えで、「枯れ葉剤による障害を持って生まれる人は少なくなったと感じる。それでも、最後に訪れた19年には4世で影響を受けた子がいた。被害はまだ終わっていない」と話す。
24日まで。見学無料。午前8時~正午と午後1~5時。同会館TEL0799・24・3300
(中村有沙)