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「淡路島の人たちには、自分たちの話だと感じてもらえるのでは」と話す山本起也監督=洲本市本町5、洲本オリオン
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「淡路島の人たちには、自分たちの話だと感じてもらえるのでは」と話す山本起也監督=洲本市本町5、洲本オリオン
「のさりの島」の一場面((c)北白川派)
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「のさりの島」の一場面((c)北白川派)

 熊本県の天草諸島を舞台にした映画「のさりの島」が来年1月15~28日、洲本オリオン(兵庫県洲本市本町5)で上映される。人口減少が進む古い商店街で、静かに紡がれる物語。このほど洲本市を訪れた山本起也(たつや)監督(55)は「天草と雰囲気が似ていて、映画は淡路島にも通じる。コロナ禍の今こそ、『のさり』の感覚を伝えたい」と話す。(上田勇紀)

 「のさり」。良いことも悪いことも、すべての境遇は「天からの授かりもの」として受け入れる-という意味で、天草地方などに昔から伝わる言葉という。

 映画は129分。オレオレ詐欺をしながら各地を転々とする若い男(藤原季節)が、天草の商店街にたどり着く。楽器店を営む高齢女性の艶子(原知佐子)が男から詐欺の電話を受ける。「将太ね?」。女性は金を受け取りに来た男を、孫の「将太」として受け入れ、奇妙な共同生活が始まる。

 昨年7月の公開予定が新型コロナウイルスの影響で延期となり、今年5月にずれ込んだ。熊本を皮切りに東京など全国で上映し、現在は山本監督が自ら各地の映画館を訪れ、上映依頼を続ける。

 「洲本オリオン」もその一つ。同館に依頼後、洲本市内の商店街を歩き、「天草と、規模や古くからある土地の匂いが似ている」と感じた。「橋で都市部とつながっていて、一つだけ映画館があるのも同じ。この映画は、淡路島でも撮れたかもしれない」と語る。

 伝えたいのは、映画を貫く概念である「のさり」の感覚だ。「新型コロナウイルス禍が長引き、いろんな人が影響を受けている。この映画もコロナで公開が遅れたが、それも『コロナにのさった』と受け入れた」という。

 山本監督は、京都芸術大(京都市)映画学科の教授。学生や卒業生らと共に映画を作る「北白川派」のシリーズで、プロデューサーを天草出身の放送作家・小山薫堂さんが務めた。

 1月15、16日には山本監督が洲本オリオンを訪れ、大阪の公立中学校に実在した教師と生徒を描いた映画「かば」の川本貴弘監督らと対談を予定する。「のさりの島」と同じ期間に、「かば」も上映予定。スケジュールなどの詳細は今後、洲本オリオンのホームページで知らせる。

 料金は一般1800円、65歳以上1100円など。洲本オリオンTEL0799・22・0265

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